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黄色いナンバーをナメてはいけない!「軽」は「軽」でもすごい「軽」

5/19(日) 20:11配信

GQ JAPAN

スーパースポーツもプレミアムSUVも、もちろんすばらしい。でもそれだけなら、クルマ文化はなんと薄っぺらなことか。たとえサイズはちっぽけでも、内側にはパッションやアイデアが詰まったクルマが世の中には存在する。今回は、一点集中で突破を図る2台の軽自動車を取り上げる。こんなクルマが待っていたら、金曜日の夜も早帰りだ。

【すごい「軽」たちを写真で見る!】

ボーン・トゥ・ラン!

ホンダS660は、木製バットのようなクルマだ。金属バットのように、当たり所は悪かったけれどボールは遠くへ飛んだというまぐれは起こらない。ぼぉーっと運転していると、ずんぐりしたジャパンタクシーにも置き去りにされる。けれどもすべての操作がびしっと決まれば、木製バットの真芯でボールを捉えた時のような快感を味わうことができる。カーン!

このクルマの得意技は旋回だ。コーナーの手前でブレーキング、ここぞというタイミングでステアリングホイールを切り込むと、思い描いたラインをトレースして、クルッと向きを変える。しかも大昔の軽量スポーツカーのようにひょこひょこするわけでなく、安定した姿勢で滑らかに旋回する。洗練されたフォームの旋回は、フィギュアスケートの選手のようだ。

こと旋回の楽しさだけをとれば、ホンダS660は10倍以上の価格のスーパースポーツに見劣りしない。エンジンをドライバーの背後に積むミドシップレイアウト、足まわりのアルミ製の補強材、前後でサイズが異なる専用タイヤなど、曲がる楽しさに一点集中した、突き抜けたクルマなのだ。そんな“贅沢”を軽自動車のサイズに押し込んだから、荷物は積めない。走るために生まれてきたクルマ、ボーン・トゥ・ラン!

走らせていると、開発陣のスポーツカー愛がビンビン伝わってくる。だから隣にポルシェやフェラーリが並んでも、胸を張れる。

Honda S660
本田技術研究所の50周年を記念した新商品提案コンペで勝ち残った弱冠26歳(当時)の開発責任者が手がけた軽スポーツカー。なりは小さいけれど、ペダル類の剛性、シフトフィール、ステアリングフィールなど、スポーツカーにとって大事なディティールまでしっかりと作り込まれている。ここに紹介する派生車種も登場した。

SPEC全長×全幅×全高:3395×1475×1180mm ホイールベース:2285mm 車両重量:830kg 乗車定員:2名 \1,980,720~

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最終更新:5/19(日) 20:11
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