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家系調査ができなくなる!? 今すぐ「戸籍」を取り寄せるべき理由

5/19(日) 9:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

戸籍は保管期限を過ぎると二度と取得できない

◆戸籍謄本と除籍謄本の違い 

「戸籍謄本」と「除籍謄本」の違いは何でしょうか。

戸籍謄本とは、現在の戸籍のことです。世帯主をはじめ、その家族が載っています除籍謄本とは、記載されている人物すべてが、結婚か離婚、死亡、転籍(本籍地を変更)により、誰もいなくなったことを表した戸籍のことです。

その他、「改製原戸籍(かいせいげんこせき)」という、戸籍制度が改正された際にできる戸籍もありますが、これは除籍謄本に近いです(本書では、便宜上、すべてを含めて「戸籍」と表現することがあります)。

ついでに、「謄本」と「抄本」についても述べておきましょう。戸籍には、戸籍の一部(例えば、特定の1名のみ)を記載した抄本と、すべてを記載した謄本とがあります。家系調査で請求する戸籍は、すべて謄本です。

◆戸籍はどこにある? 

どの家でも、家系図を作るなら、「戸籍調査」が絶対に必要です。

自分の戸籍謄本は、「自分の本籍地が置かれている役所」にあります。結婚をしていれば、自分あるいは配偶者(たいていは夫)が筆頭者の戸籍。結婚していなければ、両親いずれか(たいていは父親)が筆頭者の戸籍があります。

自分→父親(1代前)→祖父(2代前)→曾(そう)祖父(3代前)→…と順に、古い戸籍(除籍謄本)をたどっていきますが、代々同じ地に住んでいる(同じ地に本籍地を置いている)と、一カ所の役所に代々の戸籍があることもあります。逆に、全国を転々として、各地の役所に先祖の戸籍が眠っていることもあります。

これからの物語で語られる葛西家の場合は、現在は札幌(さっぽろ)市清岡区(架空の区)に本籍があり、物語の舞台となっている清岡区役所に最初の戸籍がありました。この後、葛西美々は、釧路(くしろ)市で生まれた父や阿寒(あかん)村で生まれ釧路市内を転々とする祖父の戸籍、さらには青森から北海道に渡った曾祖父の戸籍をさかのぼって追い、青森県の役所から郵送で取り寄せます(図表7)。

◆戸籍・除籍謄本には、保管期限がある 

全国のどこかの役所に保管されている先祖の戸籍は、子孫が探しに来なければ、この先誰の目にもふれることなく、永遠に破棄されてしまいます。保管期限を迎えた当日や役所の年度末、あるいは市町村合併のタイミングで、誰に通知されることもなく、役所や法務局の冷たい倉庫に運び込まれ封印されます。東京や大阪、あるいは各都道府県の都心部の役所では、倉庫に保管されるのではなく、本当に破棄処分されています。

一度封印された先祖の戸籍は、二度と取得することができません。保管期限は、現在150年で、明治期の戸籍が一日ごとに破棄されています。

すぐにでも調査を始めないと、江戸末期に生まれ明治維新期を生きた先祖のことが永久にわからなくなるのです。古い戸籍・除籍謄本が破棄されて一番困るのは、江戸末期~明治初期の先祖の「名前」と「本籍地(先祖が住んだ地)」が判明しなくなることです。

江戸末期~明治初期の先祖の情報を戸籍で得ることができないと、その後の郷土誌調査やお寺・お墓探しなどが不可能になってしまいます。江戸時代は今とは違い、人の移動に制限があった時代です。武士も庶民も、その地を領地とした藩に管理されていました。古い時代は、「戸籍の本籍地=住所」でした。

戸籍から本籍地がわかれば、先祖は代々その地に住んでいた可能性が非常に高いです。先祖のお墓や先祖が代々使っていたお寺(菩提寺)が、その地にあると考えられます。

◆戸籍で、150~200年前までさかのぼれる 

日本に戸籍制度ができたのが1872(明治5)年(壬申(じんしん)戸籍)で、現在取得できる一番古い戸籍は、1886年(明治19年式戸籍)です。戸籍では、150~200年前の先祖までたどれます。江戸末期~明治初期の先祖の名前や生まれた年、亡くなった年がわかります。世代数(両親を1代前と数える)でいうと、おおよそ3~6代前までわかります。

さかのぼれる世代数は、先祖の存命期間や隠居・分家時期、あるいは戸籍の改正時期等に左右されますが、平均4~5代前までわかることが多いです。

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最終更新:5/19(日) 9:00
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