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失明の可能性も!?「白内障」を放置してはいけない本当のワケ

5/19(日) 7:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

本連載では、白内障治療に強みをもつ、アイケアクリニック院長の佐藤香氏が、白内障の基本的な症状や治療法を解説します。今回は、白内障を放置してはいけない理由について見ていきます。

白内障により「緑内障」発症リスクが高まる

視神経にダメージを与え、視野狭窄や、最悪の場合失明を引き起こす緑内障。眼圧が高まることが原因の1つといわれていますが、白内障の手術をすることにより、一部の緑内障のリスクを低下させることができます。

◆緑内障はこんな病気

緑内障は、目から入ってくる情報を網膜から中継して脳に伝達する「視神経」という組織に障害が起こることにより、徐々に視野が欠損していく病気です。

従来、緑内障の原因は、目のなかを満たしている「房水」と呼ばれる水が増えすぎて眼圧が高くなり、視神経を圧迫することだと考えられてきました。

ところが近年の研究により、眼圧が正常であっても緑内障を発症する人が多くいることがわかりました。これは正常眼圧緑内障と呼ばれますが、初期には自覚症状が現れないため、発症しても気づかない人が多いです。しかし、緑内障を発症した人のうちの過半数が、この正常眼圧緑内障であることがわかりました。

視神経は、細い神経線維100万本が束になったものです。何らかの理由で視神経がほかの人よりも弱くなっている場合、眼圧の数値が正常の範囲内であっても、視神経が阻害される事態が発生し、緑内障を発症すると考えられています。

◆眼圧が高くなる理由

視神経が弱くなっていなくとも、眼圧が高くなると、視神経は圧迫され、阻害されてしまいます。眼圧が高まる原因は、眼球のなかの房水が、うまく排出されないことによります。眼球は、内側を房水で満たされることで、丸い形を保っています。ゴムボールが空気を入れて球形を保つのと、同じ仕組みです。

房水は、目に栄養を供給します。そして、老廃物をともなって、隅角という場所にある線維柱帯からシュレム管を通り、静脈に排出されます。

房水の出口である線維柱帯が詰まったり、隅角が狭くなって循環が悪くなると、房水がうまく排出されなくなり、眼球内がパンパンに詰まって、眼圧が高まっていくのです。そして視神経を圧迫し、阻害するようになります。

◆白内障を放置すると緑内障のリスクを高めてしまう

実は、白内障が緑内障の発症リスクを高めているといったら、驚かれるでしょうか?

誰もが発症する加齢性白内障は、加齢により水晶体のたんぱく質が変性し、白く濁ってしまう病気です。このとき水晶体は濁るだけでなく、徐々に大きくなっていきます。大きくなった水晶体は虹彩を圧迫し、隅角を狭くしてしまいます。隅角が閉じてしまうと、房水の排出ができなくなって眼圧が高まり、緑内障を発症するのです。これを閉塞隅角緑内障といいます。

閉塞隅角緑内障になると、まれに完全に房水の排出が止まって急速に眼圧が高まり、急性緑内障発作を起こすこともあります。この病気は激しい目の痛みのほか、頭痛や吐き気をもよおします。どんどん視神経が阻害されていくので、すぐに手術やレーザー治療をする必要があります。もし対応が遅れると、一晩で失明してしまうこともある怖い病気です。

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最終更新:5/19(日) 7:00
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