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『しくじり先生』ネット版を見てわかった「テレビの闇」

5/20(月) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 テレビで放送された番組をネットで見逃し再生する視聴方法が広まっている。放送されたままを楽しむのが通常だが、『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)は、AbemaTVで“完全版”と題したロングバージョンを視聴できる。イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、地上波からネットに移動することで変容する“しくじり”について考えた。

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「私は『しくじり先生』が好きだ」

 祖母がこう話した。数年前に祖父が亡くなって以降、独り身。話し相手となるために時折、祖母の家に足を運んでいる。90歳となる祖母と32歳の僕、共通の話題といえばテレビ。共にハードなテレビウォッチャーなので、なかなか盛り上がる。そのなかで『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日)の話題となったのだ。

 続けて「けど、アレ終わっちゃったでしょ」と祖母。その場でwikiをチェックすれば、レギュラー放送は2017年9月で終了と記載されていた。僕は「うん、終わったね」と伝える。

 祖母が愛してやまない番組『しくじり先生』が1年半の休眠期間を経て、今年4月に復活した。新作はAbemaTVと連動しており、未公開シーンを含めた「完全版」が配信されるとのこと。ふと観たことはあったが、しっかり観たことがない番組。いい機会なので、仕事中のBGMとして流すことにした。しかし、耳に入る音声があまりにも面白い。途中からイラストを描くことをやめ、鑑賞がメインとなっていた。

 以降、僕は『しくじり先生』にハマった。テレビ朝日版とAbemaTV完全版の両方を鑑賞している。2つのバージョンを見比べて、地上波でカットされた部分を探す。これが楽しい。

 全ての授業が興味深いのだが、なかでも印象に残ったのは#3。教壇に立つのはタレント・水沢アリー先生。美容整形やキャラ詐称、その無理がたたって精神的なバランスを崩したことを教授していた。

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最終更新:5/20(月) 16:00
NEWS ポストセブン

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