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女性誌編集長から、50代で「1335人の女の子の母」になった女性

5/20(月) 0:00配信

コスモポリタン

――その後、カンボジアに女子のための学校を開校します。なぜ、ジャーナリストから教育に携わるようになったのですか?

「マリクレールでの仕事が大好きで、10年間在籍しました。そんなある日、取材でカンボジアに行ったことで、私の人生の『新たな冒険』が始まることに…。

カンボジアに着くと、孤児、売春をする女の子たちの多さに、ただただ愕然としました――。孤児院を訪れたのですが、とても悲しそうに一人でベンチに座っている3歳の女の子が目に留まって。

話しかけると、目を合わせることなく、私にしがみつきました。

フランスに帰ってもこの子を忘れることができませんでした。そうしているうちに孤児院から電話があり、彼女がB型肝炎に感染していることを知って…。そこで、フランスで治療させるために彼女を探しにカンボジアにもう一度訪れ、フランスで里親になることにしました。

私はすでに自分の子どもが4人いたのですが、なぜかこの小さな女の子に強い感情を感じて。『この子のような少女たちを、助けないといけない!』という莫大なエネルギーが自分の中で湧き上がりました。」

――実際に、どのようにカンボジアに学校を建てたのですか?

「カンボジアを訪れたときに、ある女性から相談を受けて。その人は『ここで、女の子を教育することは社会を変えること。女の子が教育を受けることで、売春ではなく、他の生きる道を見つけることができる』と熱心に語ってくれました。そこで学校運営のために、広大な土地を貸してくれることになりました。

マリクレールに戻ると早速始動し、『世界中の女の子の教育のために、大規模な計画を立てるわよ!』とチームに宣言。その計画とは、『バラの花を売ったお金で、世界中の女の子を学校に通わせる』ということ。

あるファッションブランドは4万本のバラを前払いで買ってくれるなど、この計画は大成功。約1年でカンボジアのプノンペン近郊に学校『Happy Chandara(ハッピー・シャンダラ)』を建設し、92人の生徒を迎えました。その後、私もちょうど50歳を迎え、マリクレールも10年働いたタイミングで、ジャーナリストの仕事を辞めて学校の事業に専念することにしました。

カンボジアでの女の子の教育は、とても大切。彼女たちが教育を受けることで、売春ではなく、医者、教師、弁護士など…将来の可能性が広がるのです。

開校から10年、現在では1335人の生徒が学校に通い、小学校、中学、高校、ロレアル財団が取り組む美容師になるための職業訓練センターなどで授業やトレーニングを受けています。」

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最終更新:5/20(月) 11:59
コスモポリタン

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