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海外セレブも挑戦、医師が語る「卵子凍結保存」の実情

5/20(月) 23:00配信

コスモポリタン

<Facebook>社や<アップル>社では、福利厚生のメニューに入っている卵子凍結。女優のサラ・ポールソンは43歳で卵子凍結したことをカミングアウトし、歌手のセリーヌ・ディオンも今からなんと18年も前の33歳のときに卵子凍結を行っています。アメリカでは妊娠プログラムのひとつとして選択する人も増えていますが、日本ではまだ少数。日本の卵子凍結の実情を、不妊治療で有名な杉山産婦人科新宿の理事長で医師の杉山力一先生に伺いました。

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卵子凍結保存を「お守り」として選択する人が多い!?

杉山産婦人科でも行っている卵子凍結。医学的には「未受精卵凍結保存」と呼ばれる方法。一体どんな人がメニューを選択するもの?

「費用は安いとはいえませんので、有名企業にお勤めのキャリアの方が多いですね。みなさんお仕事が忙しくて、現在は結婚の予定がない。このままだと、妊娠可能な時期を逃してしまうかも、という不安から選択される方が多いように思います。簡単に言うと“お守り的な感覚”なのかもしれません。妊娠できなくなるかもという不安を少しでも払拭したい、そんな思いから選択される方が多いよう気がしますね」と、杉山先生。

初期費用は、約35万円前後

安いとは言い切れないという費用。

「不妊治療の場合は、国から助成を受けられることもあります。でも、独身女性の未受精卵凍結保存の場合は、保険の適応がありません。あくまでもご本人の選択なので、自由診療となります。また保存した卵子を受精させる場合は、日本では基本的には婚姻関係にある相手としか使用できません。」

40歳目前での卵子凍結はお勧めできない、その理由

実際、卵子凍結を希望する患者さんの年齢は、30代後半~40代の方が多いそう。でも、実は卵子凍結には年齢制限があると杉山先生は語ります。

「最後のお守りとして、また妊娠可能年齢の駆け込みで卵子凍結を希望される方が多いのですが、私のクリニックだけではなく、基本40歳以降の卵子凍結は行っていないところがほとんどだと思います。それは卵子も身体と同じように年をとるからです。

20代の卵子に比べると、30代半ばから受精率も着床率も低下してきます。未受精卵子解凍後に卵子が生存し、受精(顕微授精)した場合で、さらに受精卵が良好であった場合、受精卵子1個あたりの妊娠率は30歳以下で35%程度、31~34歳で30%程度、35~37歳で25%程度、 38~39歳で20%程度、40歳以上で15%以下。つまり、年々低下します。

また、凍結した卵子を解凍してもすべての卵子が良好な状態とはいえないのです。卵子がいい状態で受精できる確率を考えると、30代後半からは厳しい状況になります。ギリギリになってから卵子凍結に駆け込むのはあまりお勧めできません」

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最終更新:5/20(月) 23:00
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