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グアルディオラがプレミアリーグを刷新した5つのアイディア

5/20(月) 12:25配信

footballista

2016年夏の就任から3年弱、48歳のカタルーニャ人監督はイングランドサッカーに消えない刻印を残した。マンチェスター・シティで取り組み、実現してきた戦術的な革新の中で、最も重要な5つの事例に迫ったイタリアのWEBマガジン『ウルティモ・ウオモ』の考察記事(2019年2月22日公開)をお届けする。

文 ダニエレ・V.・モローネ
翻訳 片野道郎


 就任1年目は無冠で終わり、様々な批判も浴びたものの、戦術的な観点から見れば、グアルディオラがプレミアリーグに与えたインパクトは最初から非常に大きいものだった。当初、彼のポジショナルなスタイルとは大きく異なるイングランドサッカーへの適応に困難を抱えたことは確かだ。しかし、現在のマンチェスター・シティのサッカー、そしてそれがピッチ上にもたらした結果を見れば、彼の試みがすべて成功したことは誰の目にも明らかだ。

 グアルディオラのサッカーは、ブンデスリーガとプレミアリーグへの適応、そしてそれがもたらした影響にもかかわらず、今なおいくつかの主要な原則に集約することができる。監督として最初のバルセロナがそうであったようにマンチェスター・シティにおいても、ボールを保持している選手、保持していない選手がそれぞれ的確な位置関係を保って動きピッチを占有することにより、チーム全員が能動的にアクションに参加する。

 まず、一般論としてはっきりさせておく必要があるのは、プレミアリーグで今「未来のサッカー」ともてはやされているものは、もう何年もの間、世界中で広く共通言語として使われてきた考え方がベースになっているということだ。グアルディオラはその発明者ではなく「アンバサダー」と呼ばれるべき存在だ。現在のスタイルに到達する過程では、トッププレーヤーとしてヨハン・クライフ、ルイス・ファン・ハールという偉大なマエストロの下で重ねた経験からの学びも、自らのサッカーに取り入れてきた。結果が出ている時に、あえて新しい試みに取り組むというリスクを冒すこともあった。

 グアルディオラは本来、現状に満足するタイプではない。常に新たな革新に取り組んでは実現し、そのいくつかは今では一般的な戦術論の中に取り入れられるまでになった。(リーグ中盤戦で)首位を走るリバプールを追う展開となった今シーズンも、他の監督なら間違いなく、一度到達したチームのバランスを崩すことを嫌い、昨シーズンの成功をもたらした従来のやり方を継続するであろうところを、グアルディオラは自らのスタイルを更新し続けている。

 以下、グアルディオラがこの3年でプレミアリーグに持ち込んだ戦術的な革新の中で、最も重要な5つの事例を見ていくことにしよう。

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最終更新:5/20(月) 12:25
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