ここから本文です

子育ての基本は「ほめる」ではなく「勇気づけ」 ~親子関係はアドラー心理学で解決1

5/20(月) 18:01配信

GOETHE

仕事では実績を上げ、高い評価を受けているし、周囲からの信頼も厚い。ところが、相手が我が子となると、努力と成果がどうも見合っていないような……。前回、夫婦関係の悩みを、アドラー心理学をベースにズバリ解決してくれた熊野英一先生が、今度は親子問題をレスキュー!

アドラーが考える子育てのゴールは「子供が自立した人間になること」

子供のことは愛しているし、大切に思っている。だからこそ、良い子になってほしいと願い、ほめたり、叱ったり、なだめたり、おだてたりするわけだが、どうも効果が表れない。そのうち、こちらも感情的になり、子供にきつい言葉を浴びせてしまい、子供の泣き声でふと我に返る。「またやってしまった……」。

「子供に対してイラッとしてしまうのは、相手が自分の期待通りの言動をしてくれないから。けれど、子供をコントロールしようとすること自体が間違っているのです」と、熊野さんは指摘する。

子育てにおいてアドラーが提唱するのは、「子供を、自分で考え、決定し、行動できる自立した人間に育てる」こと。

「親が、ほめたり、叱ったりして、自分が思う”良い子”に誘導していては、子供の自主性は育ちません。『ほめられるからやる』『叱られるからやらない』というように、相手の気持ちを忖度して行動する人間になってしまう危険性すらあります。私は、さまざまな企業の人材育成にも携わっていますが、最近は、上司が指示をしないと動けない若者が増えています。幼い頃から親の意向を慮って行動してきたので、自分の意思や考えで行動することができなくなっているのでしょうね」

そもそも「ほめる」も「叱る」も、立場が上の者が下の者に対して行う行為。

「部下が上司に対して、『よく頑張っていますね』などとほめることはしませんし、叱ることもしませんよね。『ほめる』も『叱る』も、上から目線の、いわば“縦の関係”における行動。アドラーは、親子であっても、コミュニケーションは対等であるべきとしています。だから、親は子供をほめる必要もないし、叱る必要もありません。子供を、自分と対等な存在として認め、彼らが自分の課題を自分で克服できるように”勇気づける”だけで良いのです」

1/2ページ

最終更新:5/20(月) 18:01
GOETHE

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事