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池上さんの解説「プーチン大統領の方が一枚上手だった」金正恩氏のロシア訪問

5/20(月) 17:00配信

文春オンライン

Q 金正恩氏のロシア訪問、両国の思惑は?

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長がロシアを訪問し、首脳会談が行われました。金正恩氏とプーチン大統領の初顔合わせとなりましたが、両国の思惑は何だと思いますか?(60代・男性・無職)

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A プーチン大統領の方が一枚上手だったのです。

 北朝鮮の金正恩委員長のロシア訪問は、アメリカを牽制することが目的でした。ベトナムでの会談が決裂して以降、アメリカとの交渉再開ができないでいるからです。

 アメリカとの交渉を通じて経済制裁を早期に解除させようと考えていた金正恩委員長にとっては誤算です。

 中国を訪問したのに続いて、ロシアを訪問し、アメリカに対して「自分のバックには中国とロシアがいるぞ」と見せつけたかったのでしょう。

 一方、ロシアのプーチン大統領にとっても、自国と国境を接する北朝鮮の存在は無視できません。金正恩委員長に会って恩を売ったのです。

 ただし、プーチン大統領にしてみれば、金正恩委員長が就任以来、ロシアを訪問しようともしなかったことに腹を立てているはずです。今回、金正恩委員長と会いはしましたが、経済支援などの言質は与えませんでした。プーチン大統領の方が一枚上手だったのです。

池上 彰

最終更新:5/20(月) 17:00
文春オンライン

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