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Instagramで「いいね!」が1,500万、たった1本の「木の写真」

5/21(火) 12:15配信

WIRED.jp

Instagramで、植林についてのある投稿が注目されている。まったくのダークホースだった存在が、あっという間にInstagram史上で多くの「いいね!」を集めた投稿の上位にランクインしたのだ。

「エコ」な行動に隠された6つの真実

4月22日に投稿され、わずか数日で約1,430万の「いいね!」を集めた[編註:5月20日時点で1,550万を超えている]。これはジャスティン・ビーバーとヘイリー・ボールドウィンの婚約の写真より多いだけでなく、カイリー・ジェンナーがこれまでに投稿したどの娘の写真よりも多い(ただし、彼女のいちばん最初の投稿写真は別だ。爪がきれいに整えられた小さな手を見てほしい)。

この投稿は、環境への配慮を売りにしているアパレルメーカー、テンツリー(Tentree)によるものだ。この木の絵文字が散りばめられた投稿は、「『いいね!』10個につき1本の木をインドネシアに植えます」と約束していた。わずか数語の文を読んで、小さなハートをタップするだけで地球を助けられるという提案を断わる人などいないだろう。

森林再生のあるべきアプローチ

もちろんテンツリーは、この投稿の拡散によってビジネス上の利益を得られる。フォロワーが増えて露出が高まれば、おそらく売り上げも増えるだろう。もちろん企業が自発的に植林すれば、それは当然ながら世界の森林再生を支援することになる。

そうは言っても本当の森林再生は、Instagramの投稿に「いいね!」をすれば済むという簡単なものではない。大量の木を植えればそれで終わり、というものでもない。SNSにセレブたちが投稿する入念に練り上げられた写真と同様に、現実ははるかに複雑だからだ。

森林再生には、いくつかのアプローチがある。ひとつは天然更新という手法で、森林伐採地域がさらなる伐採を受けないように守れば、自然に再生するというものだ。自然保護団体「ザ・ネイチャー・コンサーヴァンシー」で森林炭素科学担当ディレクターを務めるブロンソン・グリスコムは次のように語る。「何も植える必要はありません。ただ森林を破壊するのをやめればいい。燃やすのをやめ、田畑にするのをやめ、伐採するのをやめればいいのです」

この戦略を少し変化させたのが天然更新補助という手法で、果樹などの特定の種を戦略的に植えることで、森林の再生に弾みをつけるものだ。「果樹があれば鳥が来るようになり、ほかの場所から種を運んできてくれます」とグリスコムは言う。鳥がフンを落とすことで種が運ばれ、いずれその地域に変化が生まれる。「すべての種類を植える必要はありません。主要な種をいくつか植えれば、森林に多様性が戻ります」

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最終更新:5/21(火) 12:15
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