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オホーツクの花名所「かみゆうべつチューリップ公園」:北海道湧別町

5/21(火) 15:52配信

nippon.com

かつてチューリップ生産で栄えた湧別町。「チューリップを後世に残そう」という町民たちの気持ちから始まった「かみゆうべつチューリップ公園」では、北海道に少し遅めの春が訪れると、200種類100万本のチューリップが咲き誇る。

元チューリップ農家の愛着から誕生した観光名所

オホーツク海に面し、サロマ湖の西側にある北海道湧別町。湧別川の上流側となる上湧別地区では、1957(昭和32)年から輸出用にチューリップを栽培し、生産量、輸出量で北海道一を誇っていた。しかし、60年代後半にオランダの球根が世界市場で値下げされると、日本からの輸出量は激減。国内需要も少なかったため、上湧別のチューリップ産業は衰退の一途をたどった。それでも、チューリップへの愛着から、庭や畑の隅で細々と栽培が続けられたという。そして76年には、「かつて町の農業に活気をもたらしたチューリップを後世に残そう」と、湧別町の「町の花」に指定されている。

7ヘクタールの畑に約200品種、100万本以上のチューリップが植えられる「かみゆうべつチューリップ公園」は、上湧別町老人クラブ連合会の老人農園から始まった。75年から200平方メートルに植え付けを始め、徐々に拡大して3000平方メートルまでになると見物客が集まるようになった。そこで、町のシンボルにしようと農園整備に着手し、オランダ風車などの施設建設も進み、88年には正式に町立のチューリップ公園となった。

かみゆうべつチューリップ公園は、売店や軽食レストラン、駐車場も整備され、公園の総面積は12.5ヘクタール。最盛期の毎年5月上旬から6月上旬までは、「かみゆうべつチューリップフェア」を開催。球根の予約販売や、畑から好きな花を直接球根ごと採取できる「チューリップ掘取体験」などが行われ、毎年約10万人が国内外から訪れている。

インスタ映えポイントがいっぱい

園内はチューリップを国花とし、生産量世界一を誇るオランダ風。足を踏み入れると、オランダ特注のストリートオルガンのきれいな音色が聞こえてくる。公園のシンボルといえる風車型展望台からは、チューリップ畑が一望できる。オランダの職人が製作した長さ225センチ、重さ300キロの巨大な木靴は記念写真ポイントとして人気で、撮影用にオランダ民族衣装も貸し出している。

電動バス「チューピット号」で広大な園内を一周し、全景を楽しんだ上で、好みのポイントをじっくり観賞するのがおすすめだ。風車の正面やデザイン花壇が定番のビューポイントだが、風車裏側の公園奥からの眺めも雄大なので足を延ばしてみてほしい。

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最終更新:5/21(火) 15:52
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