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オホーツクの花名所「ひがしもこと芝桜公園」:北海道大空町

5/21(火) 16:31配信

nippon.com

春のオホーツクは花が美しいことで知られるが、その代表格がピンクの花が広大な斜面を覆う大空町の「ひがしもこと芝桜公園」。見頃を迎える5月上旬から6月上旬には「芝桜まつり」が開催されている。

青い空と雄大な自然、ピンクの丘の共演

北海道網走郡大空町は、オホーツク観光の空の玄関口・女満別(めまんべつ)空港があることで知られる。網走湖の南側から藻琴山(もことやま)まで続く自然豊かな地域で、特に春に咲く女満別湖畔の水芭蕉、東藻琴の芝桜は人気が高く、多くの観光客でにぎわう。

藻琴山の麓にある「ひがしもこと芝桜公園」では、毎年5月から6月上旬に10ヘクタールの広大な敷地一面を芝桜がピンク色に染める。それに合わせて「芝桜まつり」が開催され、地元のグルメやゴーカート、釣り堀、さまざまなステージイベントも楽しめ、長時間いてもあきないと好評だ。

芝桜は、ツツジ目ハナシノブ科の多年草。桜に似た5弁の花が芝のように地面を覆うことから芝桜と呼ばれる。四つ葉のクローバーのように、たまに花弁の数が違うものがあり、「幸運の芝桜」と呼ばれているので探してみよう。

この芝桜は自生していたものではなく、一人の男性によって広大な芝桜畑はつくり上げられたという。その功労者は、地元で生まれ育った中鉢末吉さん。終戦後に近くの町から姉が持ち帰った芝桜を自宅で大切に育て、数十年かけて100平方メートルの花壇にまで育てたそうだ。そのあまりの見事さに、「芝桜で町の人や温泉客の憩いの場をつくってほしい」と藻琴山温泉管理公社が依頼。中鉢さんは1977(昭和52)年から公社の職員になり、自宅から芝桜の苗をリヤカーで運び、一人で小高い丘を開墾した。急斜面なのでほとんどが手作業で、約8年がかりでピンク色の丘を完成させたそうだ。

それからも雑草抜きなどの手入れを続けた中鉢さんは、99年に引退し、2009年に亡くなったそうだ。現在も農薬は使えないため、3名1チームになって雑草抜きなどを手作業で行っているという。

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最終更新:5/21(火) 16:31
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