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「ベージュ」がトレンドカラーに復帰するこれだけの理由

5/21(火) 22:40配信

ハーパーズ バザー・オンライン

 トレンドに関する限り、ベージュ=つまらない色と思ったとしても許されるだろう。この数シーズン、ファッションやソーシャルメディアのフィードは、まばゆいシークィンや夢のようなフェザーといったニュートラルとは程遠いケバケバしさと、それとは対極にあるアスレジャーに席巻されてきた。スキントーンのような色合いが欲しいと願う理由などほとんどなかった。
 ところが、2019年秋冬のパリコレやストリートスタイルのシーンを見れば、エクリュやカーキ、カプチーノといった色がいっぱい。突如として、50パターンのベージュ色に胸がときめいた。

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“ステートメント・ピース“という考え方が、このところのランウェイで幅を利かせてきた。すでに知名度のある人にせよ新人にせよ、デザイナーたちは揃って装飾や色、ロゴ、フェザーなどを用い、エキセントリックなほどいい!と言わんばかりに“人目をひく“デザインを見せてきた。デザイナーからセレブリティ、頻繁に写真を撮られるストリートスタイルのスターたちまで、みんなに愛される熱量の高いシークィンを前にしては、当然のことながら、ニュートラルなワードローブなど平凡だと思われることがほとんどだった。

それなのに、なぜ、その“つまらない“ベージュが復活? なぜ、今、魅力的に見えるのだろう?

「ロゴやストリートスタイルがかなり活発になってしまった市場からの自然なシフトであると同時に、インスタの“Old Celine“などフィービー・ファイロへのオマージュだと思いますね」と語るのは、Browns Fashionのウィメンズウェア・バイヤーのヘッド、ホリー・テンサーだ。

「女性たちは今、他のもっとシックで上品なものを求めていて、機能性とは違う洗練された美のほうに向かって動いていますね」。

ミラノ在住のインフルエンサー、リンダ・トールもこの意見に同調する。

「私にとって、ベージュはエフォートレスで、とてもシックな色。女性は何に投資すべきかを真剣に考えていて、ベージュの魅力は何にでも合うだけでなくタイムレスでもあるということなのです」

確かに、ファッション界はこの数シーズン、ときにロゴ満載の、モア・イズ・モアの精神に溢れかえっていたが、フィービー・ファイロがセリーヌを去り、彼女の忠実なファンの多くがニュートラル&ミニマルの供給先を失ってしまったことなど、大手ファッションブランドのいくつかでディレクターが変わったことが、時代の変化が差し迫っているサインとなった。

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最終更新:5/21(火) 22:40
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