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数学者が作ったキャンバス・バッグの魅力── L/UNIFORMのデザイナーに訊く

5/21(火) 20:13配信

GQ JAPAN

L/UNIFORMのショップが東京にオープン。4月に来日したデザイナーのジャンヌ・シニョルに、ブランドについての話を聞いた。

【L/UNIFORMのバッグを見る】

4月中旬、フランス発のバッグブランド「L/UNIFROM(リュニフォーム)」が日本初の旗艦店を東京・丸の内にオープンした。L/UNIFROMはジャンヌ・シニョルが2014年に立ち上げたブランドで、パリっ子にとどまらず世界中のファッション好きに愛用されている。

ジャンヌはブランド立ち上げのきっかけをこう話す。「普段のおでかけでも家族との旅行でも気軽に使えるバッグがほしくて、“自分で作っちゃおう”と思って、カバンづくりをはじめました。『実用性』『軽量』『シャープなフォルム』の3つは私が大切にしている要素なので、バッグのボディには軽くて頑丈なキャンバス生地を選びました」

大学で7年間数学を勉強し、卒業後初めて就いた仕事は飛行機メーカーのプログラマだった。数学者でもあるジャンヌの“計算”で生まれたバッグは、やはりひと味違う。

L/UNIFORMのバッグは一見シンプルだけど、一瞬にしてその美しいフォルムに惹かれる。それは、硬めのキャンバス地を採用することで、ピンと立つしっかりとしたシルエットが実現できるからだ。バッグのボディに沿って鮮色のレザー・トリミングをあしらい、フォルムをさらに主張する。見た目はコンパクトなのに、バッグのなかには必要だけのコンパートメントが配されていて、余計な飾りやパーツはない。

「私は数学者だから、デザインするときはスケッチを描かないんです。頭のなかにはバッグのイメージが明確にあるので、それをデザインチームに伝えて形にしてもらいます」と、ジャンヌは言う。

ところでブランド名の意味は?

「私は“ユニフォーム(制服)”の機能的なディテールと頼もしい雰囲気が好きだから、そこからインスピレーションを得ました。でも、制服の色は保守的なものが多いですよね。ハッピーな雰囲気を出すために、L/UNIFORMのバッグにはあえて鮮やかな色を取り入れました」

そんなジャンヌは、シーズンごとに新作を発表するという考え方を持たない。定番モデルを継続しつつ、いいデザインを思いついたときに新作を出すという、“気ままさ”もいい。



東京でできた“驚異の部屋”

東京で開いた旗艦店は「キャビネット・オブ・ワンダー(驚異の部屋)」をコンセプトにしている。かつてヨーロッパで作られた王室貴族や学者の博物保管 兼 展示室 「驚異の部屋」を再現したのは、ワンダーウォールの片山正通だ。

数年前に片山の作品に出会ったジャンヌが彼の美学に惹かれて、パリに構えるL/UNIFORM第1号店のインテリアデザインを彼に依頼した。それ以来、ブランドのすべての店舗デザイン(パリで計3軒、台北と東京で各1軒)も片山が担当している。

L/UNIFORMの印象について、片山がコメントを寄せた。

「モダンなのに、なぜか懐かしさを感じましたね。機能性はもちろん、色の組み合わせ方のセンスがいいんです。ロゴなどのグラフィックも、パリっぽい感覚を持ちながら、L/UNIFORMらしさを保っていていいブランドだなと思いました」

片山が語る魅力のほかに、“カスタマイズができる”という利点も特筆したい。なんと、すべてのアイテムにイニシャルを入れることができるのだ。また、店舗とオンラインショップでは、バッグのカスタマイズ・オーダーのサービスも提供する。バッグの生地からライニング、トリミング、ストラップまで、さまざまなパーツの色選びが可能だ。時間をかけて自分だけのL/UNIFORMを作るのも面白い。

Winsome Li (GQ)

最終更新:5/21(火) 20:13
GQ JAPAN

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