ここから本文です

ホットハッチよりちょっとマイルドがちょうどイイ! フォルクスワーゲン ポロ TSI R-Line試乗記

5/21(火) 20:38配信

GQ JAPAN

走行モードを切り替えてスポーツドライブを!

ドライブモードの“スポーツ”を選択すると、アクセル操作に対するレスポンスが鋭くなり、トランスミッションも高回転を維持するようにプログラムを変更するから、ドライバーも俄然やる気になってくる。

「ボーッ」という色気のないエンジン音質だけが残念であるけれど、穏やかな顔とスポーツマンの顔、ふたつの顔を持つ紳士だ。

なお、スポーツモードを選ぶと、ショックアブソーバーのダンピング特性も“スポーツ”に切り替わる。スポーツサスペンションが標準装備のポロTSI R-Lineは、ショックアブソーバーが「ノーマル」の状態でも引き締まった乗り心地であり、「スポーツ」を選ぶとそこに鋭い切れ味がくわわる。

ステアリング操作に対して、クルマが嬉々として向きを変えようとしているように感じるほどだ。

箱根ターンパイクで見せた高速コーナリング時の整ったコーナリングフォームには、「XDS」という電子制御式ディファレンシャルロックが貢献している。これにより、高速コーナーで車両が外側にふくらもうとすると、つまりアンダーステア傾向になると、内輪にキュッとブレーキをかけて正確なラインをトレースさせるのだ。

シャープに向きを変える特性といい、「XDS」といい、絶対的なパワーは違うけれど、ポロGTIの顧客を奪ってしまうのではないかと心配になるほどよく走る。

コンパクトで上質なクルマが欲しい人にうってつけ

ショックアブソーバーのダンピング特性が「ノーマル」の状態でも乗り心地は引き締まっている、と書いたけれど、不快には感じない。舗装の荒れた路面を強行突破してもボディの上下動は一発で収束する。

コーナーを曲がったあと、ボディのロールはピタッと収束する。ボディの姿勢はつねにフラットに維持されるので、ドライバーはスッキリとした気持ちで運転できるのだ。

乗り味は“硬質”であると同時に“高質”であるとも感じる。しかも試乗車はおろしたての新車だったから、オドメーターが距離を重ねるにつれ、乗り心地はさらに馴染むことが想像出来る。

というわけで新しいパワートレーンといい、乗り心地と操縦性のバランスといい、コンパクトで上質なクルマが欲しい人にうってつけのグレードがポロにくわわったというのが結論だ。

ホントは小さな高級車と呼びたいけれど、あえて呼ばないのはボディカラーが4色、インテリア・カラーが黒一色と、クルマを仕立てる歓びがないから。マツダの「デミオ」に用意されるような明るい色のレザー内装があれば、言うことなしである。

文・サトータケシ 写真・望月浩彦

2/2ページ

最終更新:5/21(火) 20:38
GQ JAPAN

記事提供社からのご案内(外部サイト)

GQ JAPAN

コンデナスト・ジャパン

2019年10月号
2019年8月24日発売

800円(税込)

平手友梨奈が着こなす最新テーラード/”いま何を着るべきか”2019年秋冬ファッション特集/香取慎吾のアートが爆発「ヤンチェ_オンテンバール」

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事