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医者が「他院から紹介された患者」を元の病院に送り返すワケ

5/21(火) 14:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

※本連載は、中内眼科クリニック院長・中内一揚氏の著書である『つぶれないクリニック』(兵田印刷工芸 出版部)より一部を抜粋し、開業医をめざす医師に向けて実践的な経営方法や体験談を紹介します。

紹介で来院した患者は処置後もとの病院に送り返すべし

「がめる」という言葉は、必要以上に集めるとか、黙って自分のものにするという意味で関西などで使われている言葉です。感覚的には、カラオケの「マイク離さーず」に近いかもしれません。

他院から紹介された患者さんが来たとします。その患者さんは、もともと訪れた病院から、理由があってあなたの医院に送られて来たのですから、治すべきところが治ったら、送り返さないといけません。そうは言っても、家からの距離があまり変わらなかったり、治してもらった縁を感じたりなどで、医院に居ついてしまう人がいます。なので、できるだけ送り返しましょうというアドバイスをしておきます。

なぜなら、「あいつのところは、送った患者を全部がめてしまって返さないから、もう次からは送らない」という噂が立ってしまうからです。世間的にというより、地域医師間でのことですが、それでも患者さんを送って下さるのはその地域の先生達なので、評判が悪かったら紹介率は下がってしまいます。

経験的に、一人送り返すとまた一人送って下さるというような、往復書簡のような付き合いになっていきます。返事がこなかったら、ふられてしまったのかな、と思ってその関係が切れるという感覚は理解いただけるでしょうか。

かく言う私も、術後は3ヶ月まで診ますと言って、最初はしばらく「がめて」いたのですが、最近は1~2ヶ月経過を見て悪くなければ、もうあとはそちらで診ておいて下さいと送り返すほうが、術後経過も分かるし、関係性が保てるのでそうしています。一旦患者数は減ってしまいますが、未来につながる投資と考えて、ずるずると引きずるのはやめましょう。

また、どうしても長くかかりそうな場合は、紹介元に手紙を書いて、少し長引く理由がありますので、しばらく当院にて経過を見せていただきますという連絡をしましょう。

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最終更新:5/21(火) 14:00
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