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アルゼンチン ~嵐の真っ只中~

5/21(火) 17:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

ピクテ投信投資顧問株式会社が、日々のマーケット情報を分析・解説します。※本連載は、ピクテ投信投資顧問株式会社が提供するマーケット情報を転載したものです。

ポイント

歴史的な高インフレや高金利に見舞われ、アルゼンチン経済・金融市場は2018年以降、苦しい状況にあります。10月に大統領選挙を控え、さらなる不透明要素が強まっています。

経済不振・・・

アルゼンチン・ペソは対米ドルで大幅な下落となっています。2018年以降、アルゼンチン経済はリセッションに陥り、2018年には前年比-2.5%のマイナス成長となりました。2019年についても、よくても前年比-1%のマイナス成長となることが予想されています。

2019年3月にはやや改善の兆しもみられたものの、ピクテの景気先行指数は引き続きマイナス成長を示唆しており、長期平均もマイナス領域に入っています。

・・・当局は混乱。問題解決に悪戦苦闘

インフレの沈静化は、2015年末に政権の座についたマクリ現大統領の優先課題のひとつでした。しかし、これまでのところ、この課題は解決していません。年間のインフレ率は55%程度、月間ベースでも高水準のインフレ率となっています。例えば、2019年3月の輸送コストは前月比5%上昇となりました。インフレ抑制のために様々な政策が打ち出され、修正されてきました。一方で、政府は消費者に対して公共料金などへの補助金を削減する傾向にありました。

大統領選挙前にこうした状況を打開する試みとして、政府は、家計の購買力の改善に的を絞った新たな政策を発表しました。

まずは、食品などを含む生活必需品約60品目に対して少なくとも、今後6ヵ月間の価格統制を行うというものです。しかし、こうした政策は、価格統制の対象となった物品の供給不足やヤミ市場を生み出す可能性があると懸念されます。

また、公共サービスの料金を少なくとも年内は据え置くことも発表されました。これによって消費者の負担はいくらか軽減するものの、資金繰りに苦しんでいる公共部門の負担がさらに増えることになります。

加えて、家計に対する融資限度額の政府助成の導入なども発表されました。

こうした政策に加えて、中央銀行は金融引き締めを行い、2018年に導入されたペソの変動幅を一定に範囲内に抑える「バンド制」にそって機動的な為替介入を行っています。政策金利は70%超(2019年5月16日時点)と極めて高水準にありますが、少なくとも今年夏頃まではこうした高水準が続く可能性が高いと考えられます。

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最終更新:6/25(火) 15:24
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