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PL学園伝説のコーチが明かす 「控えの主将だった平石洋介の覚悟」

5/21(火) 7:37配信

webスポルティーバ

連載第2回 新リーダー論~青年監督が目指す究極の組織

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高校野球の強豪校OBでプロ野球チームを組んでみた! PL学園編

 大阪の藤井寺駅からほど近い藤井寺一番街商店街のアーケードを少し歩くと、「ふじ清」という寿司店がある。業態はテイクアウト中心ではあるが、少数ながらカウンター席も用意されている。

「東京からですか。わざわざすんません」

 店主の清水孝悦(たかよし)が労ってくれる。「まいど」「いつもおおきに」。常連客と雑談を交わしながらも、手を休めず寿司を握る。

「これ、うちの自慢なんですわ」

 そう言って出してくれた一皿は、ふじ清の人気メニュー「山菜巻き」だった。接客が一段落すると、清水があがりも用意してくれる。そして、カウンター席に腰を下ろし、嬉しそうに教えてくれた。

「平石も好きなんですわ、山菜巻き。うちに来たら必ず食べてくれます」

 清水は楽天の平石洋介監督の大先輩にあたり、恩師でもある。

 自らもPL学園の出身。1984年には、主将として当時2年生の桑田真澄、清原和博の「KKコンビ」らメンバーを牽引して春夏連続で甲子園に出場し、ともに準優勝を果たしている。

卒業後は同志社大を経て、父が切り盛りする実家のふじ清を手伝いながら、PLのコーチを14年間、務めた。教え子のなかには阪神の福留孝介や現在、平石のもとでプレーする今江年晶らプロ野球選手も多い。

 その清水を平石は、「何かあったら、家族以外では真っ先に相談する方」と全幅の信頼を寄せる。しかし、入学当初まで遡れば、当の本人は平石の印象を「あんまり、ないかな......」と、正直に答える。

 大阪の強豪ボーイズ「八尾フレンド」(現・大阪八尾ボーイズ)出身であること。抜け目ない走塁など、1年生ながらセンスの高さを披露していたことはなんとなく覚えているが、それは「平石だから」というより、質の高い野球を学んできたのだろうと、八尾フレンド出身者の共通認識でしかなかった。

 記憶しているのは人間性だ。相手の気質を見極めようと努める平石を、清水はこの時から漠然ながらも察知していた。

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最終更新:5/21(火) 7:37
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