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漫画形態の変化で感じたお客さまニーズの変化

5/22(水) 5:00配信

商業界オンライン

 『ONE PIECE(ワンピース)』や『進撃の巨人』は、誰もが認める人気作品です。漫画雑誌の連載から人気が出てブレイクし、テレビアニメ・映画化され、たくさんの関連イベントやグッズが生まれました。読者は毎回お金を出してコンテンツを購入し、原作購入者は「毎週の連載を楽しみにする雑誌派」と「まとめ読みするコミックス派」とで分かれていました。

 ところが、こうした動きとは違う形の人気連載が増えてきています。

無料ウェブ連載が起点となる

映画『美人が婚活してみたら』では、黒川芽以さん、中村倫也さん、田中圭さんなど、旬なキャスティングが実現した(画像は 『美人が婚活してみたら』 トップページ より)。 原作の『美人が婚活してみたら』は、無料まんがアプリVコミ連載で1000万PVを突破したとあるアラ子氏の作品(画像はVコミより)。 2019年3月に映画化がされた『美人が婚活してみたら』は、漫画家のとあるアラ子氏が友人の婚活を漫画化したものが原作です(現在も連載中)。掲載場所は無料まんがアプリ「Vコミ」。内容の面白さはもちろんですが、恋愛や仕事に迷いながら婚活をする女性への共感性や、続きがスマホアプリで手軽に読めることなどから大きな反響を呼び、1000万PVを集めました。

「Vコミ」だけでなく、基本的に漫画アプリの利用料金は無料です。1話ずつ読むことができ、一定時間が経過すると次の話が読めるものが主流。課金方法は広告を視聴すると見られる、早く続きが読みたい人向けに課金すると話を読み進められる「先読み」機能、一定期間経つと過去の無料公開作品が有料化するなど、アプリによりさまざまです。

 また、漫画アプリの連載ではスマホに合わせて、タテ型で読むウェブトゥーン型の作品が多いのも特徴です。紙の漫画のように1ページに複数コマ割りがされているものだけではなく、縦スクロールしながら読み進められるようになっています。

 他にも、東村アキコ氏の「偽装不倫」は日本テレビにて19年7月からドラマ化が決定しています。電子マンガサービス「LINEマンガ」にてこちらも現在連載中です。

 東村アキコ氏はマンガ大賞受賞など、既に活動実績を多数持っている有名漫画家です。学生の講義にて「コミック誌の定期購読をしている人はほとんどいないけれど、無料漫画アプリの人気作品は知っている」という状況に驚きを覚え、チャレンジのつもりでこの連載を始めたと語っています。

 既に一定数のファンを集められていることで、映画・ドラマ化につながるというのは『ONE PIECE』や『進撃の巨人』と同じです。しかし、その入り口は「無料の漫画アプリ」の連載がきっかけで、読者は初期コンテンツに大きなお金を支払っていないのです。

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最終更新:5/22(水) 8:06
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