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【ボクシング】ヒーロー凱旋! 井上尚弥がイギリスから帰国 「初回はめちゃめちゃ楽しかった。あれをもう少し続けたかった」

5/22(水) 1:06配信

ベースボール・マガジン社WEB

 公開練習で、ロドリゲスのウィリアム・クルス・トレーナーが真吾さんを突き飛ばした件は、やはり息子の闘争心をさらに燃え盛らせていた。「グラスゴーでは、その件に関してはひと言も話さなかったけれど、絶対にぶっ倒してやろうと思ってました。だから、最初にダウンさせたときも、向こうのセコンドに向かってアピールしてやろうかと思ったけれど、ボクシングはスポーツなのでとどめました」。
 突き飛ばされた真吾さんも、「あの後、2回くらいにらみ合いがあって、今度なんかやられたらやってやろうと、拓(弟・拓真)に眼鏡を渡したけれど、そこでやり合ったら向こうと同じになるし、自分がカリカリすると、尚に影響しちゃうから」とグッとガマン。現地のファンは無礼な振る舞いをしたロドリゲス側にブーイングを浴びせ、“モンスター”人気と相まって、井上陣営は完全に人心をつかんでいたのだ。
 ひと言もなくリングを去ったロドリゲス陣営だが、囲み会見後にクルス・トレーナーが真吾さんのもとへ近づき、「グッド・ファイト」と称賛。真吾さんも彼の肩を叩いて、わだかまりは解消したのだという。

 硬かった、という初回の攻防は、カウンターにカウンターを重ね、しかも互いにそれらをかわしていくという濃密なやり取りが繰り広げられたが、やはり本人も「めちゃくちゃ楽しかった」。しかし、何よりも嬉しいのは「見ていてくれた人たちが、ハラハラドキドキして楽しかったと言ってくれること。欲を言えば、あれを2、3ラウンド続けて、4、5ラウンドで倒せればベストだった」。いったい、どこまでファンの期待に応えようとするのか。あの試合を見て不満を抱くファンなんてきっといないはずだ。さらに、2回に最初に倒したシーンについて、「右でボディを打ったとき、ロドリゲスの左フックがくる“雰囲気”を感じた。だから、スウェーしながら、中から左を打ちました。あれ、フックじゃないですね。なんなんだろう」と、わずか0コンマ何秒のやり取りを、興味深く解説してくれた。録画した方は、ぜひ何度も見直していただきたい。

 昨年の2戦連続初回KO勝ちにより、世界中の、異常なまでの期待感の高まりがあった。“モンスター”といえど、井上尚弥もひとりの人間。誰も味わったことのないプレッシャーを抱えた。けれども、最高の結果を鮮やかに演出し、ようやく解放されたのだ。「肉体的には大丈夫だけれど、精神的に少し休みたい」というのは当然のこと。しかし、「そこが回復したら、軽い練習を始めたい」と、決定済の次戦を見据える。

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最終更新:5/22(水) 1:06
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