ここから本文です

アジア・アフリカから新たな才能を発見せよ! FIFA U-20 ワールドカップのスター候補

5/22(水) 17:40配信

footballista

リーガで活躍する韓国人レフティ

文 河治良幸

 これまで多くのスター選手を生み出してきたU-20ワールドカップ(旧ワールドユース選手権)だが、欧州・南米はもちろんアフリカ・アジアからも多くの選手がこの大会をきっかけにスター選手への階段を駆け上っている。J SPORTS にて全52試合が生中継さる同大会開幕を前に注目選手を紹介する。

 今大会で最も期待される一人がリーガエスパニョーラのバレンシアに所属する韓国のイ・ガンインであることに異論の余地はないだろう。幼少期から天才的な才能を認められて両親とスペインに移り住み、ダビド・シルバらを輩出したバレンシアのカンテラでメキメキと頭角を現すと、昨年のコパ・デルレイでトップデビュー、今年1月には17歳でリーガデビューを果たした。

 超絶技巧の左足を駆使したドリブルと俊敏なステップワーク、遠目からでもゴールを狙えるシュート力、そして直接FKと攻撃的なセンスをハイレベルにそろえており、個人で組織を打ち破る希少な能力は韓国開催だった前回大会で注目を集めたバルセロナのカンテラ出身MFイ・スンウをも上回る。また、時に周囲を生かすオープンな視野も兼備。これらを持ち合わせていることが、バレンシアという欧州トップレベルの厳しい環境で下部組織からトップチームへステップアップできた要因だろう。

 イ・ガンインは10歳の時にバレンシアの入団テストに合格した。だが、未成年の国際移籍はFIFAの移籍条項によって制限されている。特例の条件を満たしすぐ加入するには、家族全員がスペインに移り住まなければならなかった。家族が10歳の子供に生活を賭けるというのは是非があるかもしれないが、この時の決断がなければ10代にしてリーガで活躍する韓国人レフティが生まれていなかったことも事実ではあろう。

 トップデビューするまでの間にも多くのビッグクラブからの誘いが後を絶たなかったようだ。それでも、バレンシアはイ・ガンインを守り続けてきた。DFキム・ヒョンウ(ディナモ・ザグレブ)、MFキム・ジュンミン(リーフェリング)といった”欧州組”も名を連ねるが、韓国が今大会で前回のベスト16を上回る躍進を果たしたならば、その時にはきっとイ・ガンインが輝きを放っているはずだ。

1/4ページ

最終更新:5/22(水) 17:47
footballista

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事