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急速増殖「QR決済」 なぜ中国が先行? 導入でメリットを享受するのは?

5/22(水) 10:10配信

NIKKEI STYLE

《連載》ニッキィの大疑問

「XXペイ」という文字を見かけない日はないわね。スマートフォン(スマホ)を使う決済のようだけど、どこがどう違うのかしら。QRコードを使う決済の現状と行方について、河野美香さん(54)と高倉朝子さん(53)が奥平和行編集委員に聞いた。

【図解でわかる】あなたならどれ選ぶ? 主なQRコード決済を比較

――サービスが増えているのはなぜですか。

キャッシュレス決済というとクレジットカード、駅で使う「スイカ」のようなICカードが中心でしたが、ここに加わった新顔がバーコードの一種であるQRコードを活用したスマホ決済です。

この新しい決済手段にはインターネット企業や通信会社、そして金融機関も注目しています。各社が消費者や小売店の取り込みに向けて「100億円還元」などの大規模な残高・ポイント還元や手数料の無償化といった派手なキャンペーンを相次いで実施し、注目が高まりました。

――これまでとどう違うのでしょうか。

QRコード決済には主に2つの方式があります。ひとつは店頭にQRコードを掲示してそれを利用者のスマホで読み取る「MPM」、もうひとつは利用者のスマホに表示したQRコードを店頭の端末で読み込む「CPM」です。MPMは極端にいえば店はQRコードを印刷した紙だけを用意すればよく、導入のコストが低いのが特徴です。

従来のクレジットカードなどは決済端末の導入や維持のコストがかさみ、それが利用できる店舗の拡大を阻む一因とされてきました。QRコード決済はこの問題の解決策として注目を浴び、2025年にキャッシュレス比率を40%に引き上げることを目指す政府も後押ししています。

この技術でキャッシュレス化を一気に進めたのが中国です。クレジットカードが普及していなかったこともQRコード決済が広がる要因となり、小規模な小売店や露店、路上で演奏するミュージシャンの「投げ銭」さえもQRコード決済で払うのが日常の光景になりました。

――どのようなメリットがありますか。

サービスを提供する企業には分かりやすいメリットがあります。スマホを使うことにより消費者がいつ、どこで、何を買っているかを正確に把握でき、これまでのPOSレジやポイントカードよりも精度の高い購買データを集められます。こうしたデータは商品開発や販売促進など幅広い分野に活用可能です。

一方、消費者から見ると、従来は現金しか使えなかった場所でもキャッシュレス決済を利用できるようになれば、現金を持ち運ぶ必要がなくなり便利になります。ただ現在、日本でQRコード決済を使えるのは家電量販店やコンビニエンスストアなどが中心。こうした店舗ではすでにクレジットカードやICカードを使えるため、残高やポイントの還元が利用の大きな動機になっているようです。

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最終更新:5/23(木) 7:41
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