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ボディの大型化は避けられない? 国産5ナンバー車が絶滅の危機に瀕している理由

5/22(水) 18:40配信

Auto Messe Web

5ナンバー車の登録が激減

 海外で先行デビューし、日本でも今年フルモデルチェンジされるトヨタ・カローラセダン&ワゴン(以下カローラ)。さまざまな話題の中でも注目を集めるのが、ボディサイズだ。

6代目で3ナンバー化したが7代目で再び5ナンバーサイズに戻した日産シルビア

 カローラは10代目(2006年)から、海外向けが国内の「3ナンバー」に当たるワイドボディを採用。一方、国内向け(アクシオ&フィールダー)はプラットフォームを専用にすることで、「5ナンバー」枠に収まるナローボディを死守してきた。

 だが12代目となる新型は、TNGAプラットフォームを海外向けと共用。国内向けカローラも3ナンバー車として生まれ変われば、唯一アクシオ&フィールダーが守り続けた5ナンバー車が、このクラスからついに姿を消すことになる。それは「大衆車=5ナンバー」という美徳の終焉を決定づける出来事と言ってもいいのだ。

 国内乗用車販売台数の車種別比率は、この四半世紀で大きく様変わりした。1993年は小型乗用車(5ナンバー)65.3%、普通乗用車(3ナンバー)16.3%、軽自動車18.4%で、5ナンバー車が断トツ。しかし、昨年の2018年には同じく29.9%、36%、34.1%と、5ナンバー車がもっとも少なく、激減している(自工会調べ)。

 少なくとも90年代まで、国内ユーザーに一番身近でメジャーな存在だった5ナンバー車が、どうしてここまで減ってしまったのか。前述のデータで一目瞭然なのは、3ナンバー車と軽自動車が増えている点だ。

 3ナンバー車が増加するきっかけになったのは、89年の税制改正。それまで3ナンバー車は贅沢品という扱いで、5ナンバー規格(エンジン排気量は2000cc以下、ボディサイズは全長4700mm・全幅1700mm・全高2000mm以下)のどちらか一つを超えるだけでも、2リッター車で3万9500円の自動車税が8万1500円に上昇。しかし、改正では5ナンバーや3ナンバーという分類ではなく、エンジン排気量のみへの課税に見直し。また2リッター超の税額も500ccごとの区分けとなり、4.5リッター以下は大幅な減税が実施された。

 贅沢だった2.5~3リッターエンジンやワイドボディが身近になり、バブル景気の勢いも重なって3ナンバーブームが到来。しかしバブルが弾けると、3ナンバーへの大型化はユーザーの目に“肥大化”とも映るようになる。事実、マツダ・カペラ(94年)や日産シルビア(99年)など、3ナンバー化された先代(カペラはクロノス)から5ナンバーに戻されたケースもあり、国内適正サイズという美徳は世間一般にまだ根ざしていた。

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最終更新:5/22(水) 18:40
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