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《小4女児虐待死》愛情か洗脳か、娘よりも “鬼畜夫” を選んだ母親の歪んだ心

5/22(水) 5:00配信

週刊女性PRIME

 今年1月、千葉県野田市立小4年の栗原心愛さん(当時10)が虐待を受けた末に死亡した事件。父親の勇一郎被告(41)が傷害致死などの罪で、母親のなぎさ被告(32)が傷害ほう助罪で起訴された。

【写真】鬼畜夫・勇一郎被告の不敵な笑み、傍聴券を求め並ぶ人々

 心愛さんは、母親に「毎日が地獄だった」(なぎさ被告の供述調書より)とSOSを発信。虐待の事実を把握していた県柏児童相談所などの関係機関も、心愛さんの命を救うことができなかった。

性的虐待という記載は事実

 野田市の担当者は、

「最も重要な課題は、柏児相と連携がとれなかったこと」

 と省み、有識者や関係機関の部長などがメンバーを務める『野田市児童虐待事件再発防止合同委員会』(委員長=副市長)を立ち上げた。心愛さんの虐待事件では、情報がうまく共有されなかった点、情報が同じ重要度によって伝達されなかった点が、悲劇を招いた一因とされている。

 今月、一部報道で明らかになった勇一郎被告の心愛さんに対する性的虐待の疑い。野田市は柏児相から'17年11月、“性的虐待の疑いがある”と電話をもらっていたという。

「児相は“今後調べていきます。両親にも聞き取ります”としていました。児相の一時保護中のことに関して市は管轄ではないので、口は出せません。性的虐待についてはその1度きりで、その後の経過などの報告も何もありませんでした」と不満を漏らす。

 柏児相を管轄する千葉県の担当者は、

「医学診断票に性的虐待という言葉が記載されていたのは事実」

 と認めたうえで、

「その後の調査についてはわかりません。県の児童虐待死亡事例等検証委員会で真相を究明した後、報告書を公表したいと思っています。同じことを2度と繰り返すことがないよう、ひとつひとつ検証していきたいと思っています」

 と真相解明を約束した。

 明らかにされていない事実が残る中で、なぎさ被告の初公判が今月16日、千葉地裁で開かれた。

 検察が冒頭陳述で明らかにした「死亡する直前の食事を与えない」「トイレに行かせない」「寝させない」といった虐待の数々は、まさに拷問。それを母親であるなぎさ被告は、見て見ぬふりをしていた。

 なぜ、なぎさ被告は愛娘でなく鬼畜夫の側に立ったのか。

 裁判を傍聴した千葉市在住の男性(33)は、

「娘に対する謝罪はなく、後悔、懺悔が感じ取れず、母親としての責任を放棄しているとも思いました」

 多くの裁判取材をしてきた全国紙社会部記者も、

「謝罪の言葉が出てくると思っていたのですが、それがまったくなくびっくりしました」

 と、あきれ果てる。

 検察官から「心愛ちゃんに何か言うことは」と問われても、裁判官に「お母さんらしいことをしたことで覚えていることは」「心愛ちゃんの叫びは聞こえなかったか」「最後に言っておきたいことは」と言葉を向けられても、なぎさ被告はただ無言。

 証人として出廷したなぎさ被告の実母は、勇一郎被告の印象について、

「礼儀正しい人だった。話が上手でニコニコしていた。長女を出産してから悪い印象に変わった」

 と証言。それに伴い、なぎさ被告の様子も、

「子育てができないと泣いて怯えていた。何をするにも怖くて、ずっと怯えている状態。よく泣く子になった」と変わりようを証言。娘と孫を守りたい一心で、実母は離婚を助言した。2011年10月、夫婦は離婚したのだが……。

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最終更新:5/22(水) 5:00
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