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パワハラ慣れした中高年管理職に必須、アンガーマネジメントは健康にも効く

5/22(水) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

 近年、ビジネスパーソンに必要な能力のひとつとして「感情のコントロール」が注目を集めるようになった。中でも、正しく怒りの感情と付き合う“アンガーマネジメント”は、上に立つ管理職にとって必須のスキルとなりつつある。アンガーマネジメントの必要性や、その具体的な方法について専門家に話を聞いた。(清談社 真島加代)

● ダイバーシティーの実現に欠かせない 「アンガーマネジメント」

 部下を怒鳴りつけたり、会議中に不機嫌な態度を取ったりするなど、感情に任せた言動によって周囲とあつれきを生んでしまった…。そんな経験はないだろうか。このように、人間の感情の中でもっとも厄介な“怒り”と向き合うトレーニング「アンガーマネジメント」がビジネスパーソンの耳目を集めている。

 「アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで開発された怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングです。アメリカのカリフォルニア州で、DVや差別、スピード違反などの軽犯罪者に対する矯正プログラムとして確立されたのが始まりです」

 そう話すのは、日本アンガーマネジメント協会代表理事を務める安藤俊介氏だ。現在、アメリカでは矯正プログラムだけでなく教育・職場環境の改善、学業・業務パフォーマンスの向上を目的として、広く導入されているという。

 「近年では、世界各国でその重要性が認められ、公的機関や大手企業が研修に取り入れています。日本でも当協会のアンガーマネジメント講座の受講者は2012年の年間約8000人から、2018年には年間25万人まで数を伸ばしていますね。医療、福祉、青少年教育、アスリートのメンタルトレーニングなど、幅広く活用されています」

 日本でアンガーマネジメントが盛んに行われるようになった背景には、働き方改革が関係している、と安藤氏は指摘する。中でも「ダイバーシティー」の導入は、アンガーマネジメントと深い関わりがあるという。

 「ダイバーシティーは、国籍、性別、年齢、ライフスタイルなど、あらゆる面で多様な人材を採用することを指します。多様な人々が働ける環境を整えて、生産性の向上を図るのが目的なので、現場のスタッフには『自分以外の価値観を受け入れる度量』が求められます。その場合、パワハラが横行している職場や、怒りに任せて怒鳴る社員を雇うことはリスクになります」

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最終更新:5/22(水) 10:35
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