ここから本文です

巨人・坂本勇人の開幕連続出塁とメンタルの関係 東尾修が分析〈週刊朝日〉

5/25(土) 7:00配信

AERA dot.

*  *  *
 巨人の坂本勇人が開幕から36試合連続出塁のセ・リーグ新記録を達成した。惜しくも5月14日の阪神戦(東京ドーム)で記録は途切れたが、30試合を超えてからは、長嶋茂雄氏、王貞治氏といった球団記録、金本知憲(1997年広島)のリーグ記録更新とメディアの注目度が増す中で、第1打席で安打して早々に記録を継続していった。そのメンタル面の強さには、頭が下がる。

 記録をほしがれば、どうしても普段と違う体の動きが出てくる。毎日試合はある。いつも体と心をリセットし、フラットな状態を作り上げること。これがどれだけ難しいことか。球場が変わる、試合時間が変わる。環境に変化があっても、同じように試合に入っていく状態を作り上げてこそ、毎試合の継続につながる。

 何より今の野球は「最初」が大事である。守備、走塁での1歩目の速さはもちろんのこと、投手の初球にどう対応するか。1球目から集中力を高めて入っていけるか。そのためには、試合までの事前準備が重要となる。マリナーズを今年引退したイチローが教えてくれたことでもある。

 もちろん、丸の存在も大きいだろう。後ろにいることで、必ず坂本は勝負をしてもらえる。坂本の技術であれば、ストライクゾーンに来た球を安打ゾーンに運ぶ確率は高い。ボール球に手を出すことから打撃が崩れなければ、年間を通じていい成績を残せるはずだ。

 逆に相手からしたら、坂本と丸を2人とも封じ込めようとするのではなく、2人そろって打たれる形を作らないことだろう。どちらかを止めることができれば、1試合の中の失点を減らせる。巨人が今後も首位で引っ張っていけるかは、坂本と丸が調子を落とす期間を減らし、常に相手の脅威であり続けるか、にかかっている。そのくらい、チームの中心として2人の存在は大きい。

1/2ページ

最終更新:5/25(土) 7:00
AERA dot.

記事提供社からのご案内(外部サイト)

AERA dot.

朝日新聞出版

「AERA」毎週月曜発売
「週刊朝日」毎週火曜発売

「AERA dot.」ではAERA、週刊朝日、
医療チーム、アサヒカメラ、大学ランキング
などの独自記事を読むことができます。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事