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〈トーネット〉生誕200周年! ミュンヘンで大回顧展。

5/23(木) 18:55配信

Casa BRUTUS.com

1819年にミヒャエル・トーネットにより創業、家族経営で今年200周年を迎えた椅子メーカー〈トーネット〉。在ミュンヘンの若手デザイナー、シュテファン・ケーレの展示デザインにより、同社の歴史とプロダクトが一挙公開されている。

ライン河沿いの街、ポパルド出身の家具職人ミヒャエル・トーネットは真っ直ぐの板を接着し、曲げる工夫を考え出した。その後、木材をスチームし、曲げてフォルムを整えるという技術を発表し、一挙に注目を集めることになる。1856年に発売され、今も生産が続いている《14番》は糊ではなくネジを使い、組み立てることができるため、1つのクレートに36脚を梱包、輸送できる。大量生産に成功し、1910年までに5千万脚が販売された。

曲木の技術で第一次大戦までに1,400のモデルを販売していた〈トーネット〉だが、バウハウスのマルセル・ブロイヤーやミース・ファン・デル・ローエと共に、鉄管を曲げたカンチレバー・チェアの生産をスタートした。機能的で経済的な産業デザインはそれまでのスタイルから脱皮し〈トーネット〉にとっても大きな転機となった。

戦後もヴェルナー・パントン、近年ではノーマン・フォスター、コンスタンティン・グルチッチ、シュテファン・ディーツ、セバスチャン・ヘルクナーなど気鋭のプロダクト・デザイナーとのコラボレーションを惜しまない。大量生産と職人技のバランスを上手にとって、ドイツで最も古い家具メーカーとしての威厳を貫いている。

欧州最大のデザイン・コレクションを誇るミュンヘンの美術館〈ピナコテーク・デア・モデルネ〉内〈ディ・ノイエ・ザムルング〉は〈トーネット〉の家具の中でも、最も価値のある5,000点を収集している。200年の〈トーネット〉の歴史を知り、プロダクトを実際に多く見ることができる特別展だ。

text_Yumiko Urae

最終更新:5/23(木) 19:27
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