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ファイターズ・西川遥輝“アンブレラハルキ”誕生 プロ野球ってやっぱ最高だな

5/23(木) 11:00配信

文春オンライン

公式記録に記されない思い出こそがプロ野球

 翌19日も上原健太で負けた(5回降雨コールド)が、この日は中断中に、近藤健介が外野スタンドの子らと即席のキャッチボールを始めた。鹿児島の野球少年がグローブを持って来ていたのだ。あれもよかった。

 雨の日のサービスというと、僕は関東住みのパ・リーグ党だから、千葉マリンのロッテ・諸積兼司や、ハムならウインタース、森本稀哲らの防水シートへのヘッドスライディングがパッと浮かぶ。こういうのはファンの記憶にだけ残って、野球の公式記録には一切記されない(防水シートのヘッドスライディング生涯記録とかが残ったらそれはそれですごいけれど)。

 じゃ、これは「野球」じゃないんだろうかというのが今日の論点だ。僕は「野球」の大事な要素だと思う。ドーム球場が全盛になってしまって、プロ野球から雨や風を読む緻密さや、中断時ののどかな楽しさが失われつつある。だけど、それも込みで「野球」じゃないだろうか。サムタイムウイン、サムタイムレイン。

 雨の熊本&鹿児島シリーズ、両軍にケガ人が出なくて本当によかった。そして、ずぶ濡れで観戦してくれたファンにアンブレラハルキ(とキャッチボールコンスケ?)をお届けできてよかった。たぶん外野のファンにとっては勝ち負けではなく、点差でもなく、この思い出がプロ野球だろう。

 今後、アンブレラハルキが拡大していくかどうかは現時点では不明だ。ただ一つ言えること。梅雨が来月やってくるのだ。北海道に梅雨はないかもしれないが、交流戦のビジター球場は傘の出番だ。準備にかかるなら今じゃないだろうか。西川遥輝、(傘を)差して差して差しまくれ!

追記 5月22日、札幌ドームで行われた楽天戦11回戦のGAORA中継を見ていたら、ピンクのアンブレラ型ボードを振るファイターズ女子が既に出現していた。チームは4連敗だが、止まない雨はない。

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えのきど いちろう

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最終更新:5/23(木) 14:03
文春オンライン

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