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佐賀は「まるで韓国か北朝鮮」発言の谷川議員、「般若心経」を唱えた過去

5/23(木) 18:15配信

文春オンライン

 政治家の失言が止まらない。今度は自民党の谷川弥一衆院議員が失言をした。「失言防止マニュアル」を配布した直後のことだから、参院選を控えた自民党にとってダメージは小さくない。谷川氏の失言にはどんな背景があるのかを考えてみた。

【画像】自民党「失言防止マニュアル」を見る

 谷川弥一 自民党・衆院議員
「できれば佐賀の知事さんには台湾のようなつきあいをしてほしい。いまは韓国か北朝鮮を相手にしているような気分だ」
 日テレNEWS24 5月20日

 5月18日、自民党の谷川弥一衆院議員が、九州新幹線長崎ルート(長崎新幹線)の整備に反対する佐賀県の山口祥義知事の対応について、「韓国か北朝鮮を相手にしているような気分だ」と発言した。長崎県内のトンネル工事現場を視察した際、4月に行われた与党検討委員会で直接伝えたと話した。谷川氏は長崎選出で、与党検討委員会のメンバーである。

九州新幹線長崎ルートの整備計画とは

 まずはこじれにこじれている長崎新幹線の問題について整理しよう。

 九州には南北を貫く博多―鹿児島中央間に新幹線が開通している。長崎新幹線は、途中の新鳥栖(佐賀県)から長崎へ向かう約120キロのルート。このルートのうち、新鳥栖から武雄温泉(佐賀県)までは在来線を使い、武雄温泉から長崎までは新幹線専用のフル規格で整備することになっていた。

 もともとは事業費が小さく、在来線に直通できるスーパー特急方式で整備される予定で、佐賀県も含めて合意したが、長崎県側からフル規格での整備を求める声が高まったことで、在来線とフル規格を乗り継げる新型車両、フリーゲージトレインを開発することになる。ところが開発の過程で不具合が多発、導入が断念された。

佐賀県関係者は「都合のいい試算で結論を急ぐ与党が許せない」

 武雄温泉―長崎間はすでに6割の工事が終わっている。長崎県と政府与党の検討委員会は佐賀県にフル規格の新幹線か、在来線が使えるミニ新幹線の2つの案を提案しているが、佐賀県は莫大な費用がかかるフル規格の新幹線も、在来線のダイヤを乱すミニ新幹線のどちらも拒否。

 佐賀県の山口知事は4月の検討委員会の場で「新幹線整備を求めたことはないし、今も求めていない」と不快感を示している(朝日新聞デジタル 5月20日)。また、「これまで、関係者間で合意されているのは武雄温泉~長崎間の新線整備と、新鳥栖~武雄温泉間は在来線を利用することだったはず」とも主張(乗りものニュース 4月26日)。佐賀県関係者は「財政負担だけの問題ではないのに、都合のいい試算で結論を急ぐ与党の姿勢が許せなかった」と山口氏の心情を代弁した(西日本新聞 4月27日)。

 佐賀県は議論に応じない姿勢を示している。一連の問題について、鉄道に詳しいライターの杉山淳一氏は「佐賀県は『間違った手続きには応じない』」「佐賀県の態度は法治国家として正しい」と評している(ITmediaビジネスオンライン 5月17日)。これらの背景があった上で、谷川氏は佐賀県知事のことを「韓国か北朝鮮のようだ」と言い放ったのだ。

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最終更新:5/23(木) 18:15
文春オンライン

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