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2019年4月のバイオ医薬品市場

5/23(木) 18:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

ピクテ投信投資顧問株式会社が、日々のマーケット情報を分析・解説します。※本連載は、ピクテ投信投資顧問株式会社が提供するマーケット情報を転載したものです。

バイオ医薬品関連企業の株価動向

4月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は下落しました。

米国では2020年の大統領選挙が迫る中、医療制度を巡る政治家の発言が注目を集めました。サンダース上院議員が国民皆保険制度の実現を目指す「メディケア・フォー・オール2019」法案を上院に提出したことから、ヘルスケア銘柄は株価の振れの大きい局面に入ったものと思われます。今後の重要な課題は、不確実性が高く、理解の難しい医療制度改革に直面した、ヘルスケアを専門としない投資家がヘルスケアセクターへの投資を控えることが予想されるということです。

メディケア・フォー・オール法案の影響を受けない多くの企業(例えば、個人で負担している医薬品や医療機器を製造する企業)の株価も連れ安となったことから、月間の資金フローは、ヘルスケア・セクター全体からの資金の流出、即ち(ヘルスケア)ETFがらみのものであったことが示唆されます。米国の医療費を巡る懸念が高まるのは当然のことと考えますが、医療改革の成果が一気に現れるような明確な制度の創設は難しいため、医療制度の抜本的な改革というよりは、現在の医療制度の継続的な変更が見られることになると考えます。

株価が上昇した銘柄として、バイオヘブン・ファーマシューティカルズ(米国)が挙げられます。株主価値の最大化を図るためさまざまな戦略を検討しているとの発表が好感されました。株価が下落した銘柄としては、エアリー・ファーマシューティカルズ(米国)、リジェネロン・ファーマシューティカルズ(米国)、アルカームス(米国)などが挙げられます。エアリー・ファーマシューティカルズは緑内障治療薬発売後の売上の失速が懸念されました。リジェネロン・ファーマシューティカルズは、主力製品である加齢性黄斑変性症治療薬の競合薬の承認を控えて売られました。アルカームスは、1-3月期の主力治療薬の売上高が予想に届かなかったことが嫌気されました。

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最終更新:6/25(火) 15:06
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