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アマゾン銀行が誕生…2025年、日本の「銀行」はここまで激変する

5/23(木) 10:00配信

現代ビジネス

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リーマンショックを機に長期低迷から抜け出せずにいる金融界。『アマゾン銀行が誕生する日 2025年の次世代金融シナリオ』著者で立教大学ビジネススクール教授の田中道昭氏は、この間に金融界がとった戦略を「顧客を忘れたビジネスモデルだった」と指摘する。一方、その対極として台頭したのが「顧客至上主義に徹するアマゾンなどのテック企業。これからはアマゾンらが既存金融機関の最大脅威となり得る」と言うのだ。キャッシュレスの波が急速に広がりつつあるいま、アマゾンをはじめとする世界のメガテック企業がいま金融界に巻き起こそうとしているディストラクション(破壊)の全貌とは。破壊を経た近未来に何が起こるのか。田中氏による驚愕のシミュレーション――。
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顔認証とキャッシュレス

 「令和元年」は、PayPay、楽天ペイ、LINEペイの激突が話題をさらうなど、日本における「キャッシュレス元年」とのちに呼ばれることになるだろう。そして今から6年後の2025年には、人々のライフスタイルも一変しているにちがいない。少し予測してみよう。

 ――いまは2025年。

 都心の一等地に位置するメガバンクの支店の一階には、EC大手のアマゾンが展開する無人レジコンビニ「アマゾンゴー」が入居するようになっていた。メガバンク支店のオフィスはいまやこのビルの5階のワンフロアを残すのみ。あとはすべてテナントだ。

 正午ごろ、一人の広告クリエイターがアマゾンゴーにランチを買いに訪れた。店舗の入り口には顔認証用とスマホのQRコード用の2種類のゲートが用意されているが、彼はポケットに手を突っ込んだまま、顔認証用のゲートを通過して入店した。彼がアマゾンで顔認証登録を済ませてからは、ランチの買い物はこのアマゾンゴーに限られるようになっていた。理由はもちろん、かんたん、便利だからだ。

 店内の売り場は無人だが、オープンキッチンのバックヤードでは盛んに人が行き来している。アマゾンゴーが台頭したころは「コンビニから人が消える。無人コンビニになる」と雇用を奪う恐怖の対象というのが大方の見方だったが、現実にはそうならなかった。美味しい食事を提供する厨房は活気にあふれている。そこで作られるサンドイッチや弁当、惣菜は、店内のイートインスペースで食べることができる。あたたかな食事がとれるので、定食屋と同様の賑わいを見せていた。

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最終更新:5/23(木) 10:00
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