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欧州議会選でも極右ポピュリズムを煽動するあのアメリカ人

5/24(金) 7:30配信

クーリエ・ジャポン

われポピュリズム革命の橋とならん?

5年に1度の欧州議会選挙の投開票が各国で始まるなか、あるアメリカ人の政治活動がヨーロッパで注目されている。

トランプ米大統領の元側近として名を馳せたスティーブン・バノンのことだ。

バノンは2017年8月に首席戦略官の職を辞してホワイトハウスを去って以来、欧州に何度も足を運んできた。その目的はただひとつ。新大陸だけでなく旧大陸でも「ポピュリズムの革命」に身を投じることだ。

欧州各国のポピュリズム政党を大結集させること。それがバノンの宿願なのだという。そのためにブリュッセルに「ムーブメント」というシンクタンクを設立し、欧州各国のナショナリズム政党や反エスタブリッシュメント政党を互いに結びつけるイベントを盛んに催してきた。

バノンはフランスの週刊誌「ル・ポワン」のインタビューでこう語っている。

「私の目標はただひとつ。ポピュリズムやナショナリズムの指導者と会うためなら世界のどこまでも行き、彼らを結びつける橋となることです。私の経験やノウハウを伝えて、歴史を動かす協力関係を支えていきたいのです」

「いま世界の全大陸で革命が起きています。それがわかっていないなら、なぜアメリカ合衆国でトランプが勝てたのか、なぜブラジルでボルソナロが勝てたのか、なぜ日本で安倍が勝てたのか、なぜインドでモディが勝てたのかがわからないはずです。これらの指導者には共通点があります。彼らは人民に発言権と権力を戻したのです」

「人民の苦しみに耳を傾け、人民の期待に具体的な解決策で応じていかねばなりません。ところがグローバル化一辺倒のエリートたちは、2008年に大規模な金融危機が起きたにもかかわらず、現実がまったく見えていません。あれほどの危機が起きたのに、まるで何事もなかったかのように前と同じことを続けようとしたのです。

だから民主主義諸国では人民が権力の奪還に動きました。当然のことです。フランスで『黄色いベスト運動』が起きたのも、欧州議会選挙でポピュリズム勢力が躍進を遂げることになるのも、ここに端を発しています」

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最終更新:5/24(金) 7:30
クーリエ・ジャポン

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