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カルーセル麻紀「もう一度生まれ変わってもカルーセル麻紀」

5/24(金) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 グラビア写真界の第一人者、渡辺達生氏(70)が“人生最期の写真を笑顔で撮ろう”とのコンセプトで立ち上げた『寿影』プロジェクト。渡辺氏は、自然な笑顔を引き出すべく、撮影する人に「一品」を持ってきてもらって、それにまつわるエピソードを聞きながら撮影する。

 ニューハーフタレントのカルーセル麻紀(76)が持ってきたのは、パリで魅了されたアンティークジュエリー。

「幼い頃からキラキラしたものが大好き。冬の朝にできる雪の結晶を『宝物だ!』と言って、宝石箱に入れて喜ぶ子供だったの」

 雪の結晶は儚く溶けてなくなるが、世に脚光を浴びてから手に入れた豪華なジュエリーの数々は、今でも10センチのピンヒールを履きこなす自身を煌びやかに飾る。身に付けるネックレス、指輪、イヤリングはパリで見惚れた貴重なアンティーク。

「高額で手持ちが足りず、パリの友人に300万円借りたのを覚えている。お金はパーッと使う。無くなったら、働けばいいの」

 座右の銘は“人生成り行き任せ”。逝き方も自然が理想と語り、同居する姉とは延命治療をしないと互いに約束する。葬式は僧侶を呼ばず、戒名もなしを明言。

「その代わり、ホテルでシャンパンをバンバン開けて、お祭り騒ぎをやってと頼んであるのよ」

 男から女へ、人生は闘いの連続だったが後悔なく楽しかった。

「もう一度生まれ変わってもカルーセル麻紀。それ以外ないわ」

【プロフィール】かるーせる・まき/1942年、北海道生まれ。ニューハーフタレント。15歳で高校を中退し、ゲイバー、ショーパブ、ホステスなどを経て芸能界へ。1973年に性転換手術を受け、2004年には戸籍上も女性となる。現在もテレビ、ラジオを中心に活躍。

◆撮影/渡辺達生、取材・文/スペースリーブ

◆小学館が運営する『サライ写真館』では、写真家・渡辺達生氏があなたを撮影します。詳細は公式サイトhttps://serai.jp/seraiphoto/まで。

※週刊ポスト2019年5月31日号

最終更新:5/24(金) 7:00
NEWS ポストセブン

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