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リモートワーク全盛の米国で組織を離れて働く、気鋭の2人組が選んだ「集う場所」の意味【旅する技術屋】

5/24(金) 12:10配信

FINDERS

「いよいよ、どこでも働ける時代になった」という実感

いよいよ、どこでも働ける時代になった。そんな実感がある。

10年前くらいからそういうビジョンは描かれていたが、必要なドキュメントはクラウドにシェアされていて、世界中のどこからでも(いや、中国だけはそうもいかなかったりするが)同じようにアクセスできる。たとえば企画書やスケジュールみたいなものは共有されていて、オンラインでみんなで一緒に編集する、なんていうのも主流になってきた。もちろんデジタル系の仕事に限った話ではあるが、思い描かれていた時代が、いよいよやってきている。

私などはプログラマーでもあるわけだが、最新のコードも都度都度GitHubなりに上げておけば、インターネット経由でいつでも引っ張り出せるし、作業状態を最新に保つことができる。チームとはSlackでリアルタイムにコミュニケーションできる。話題ごとにワークスペースやチャンネルが分かれていて、離れていても効率的に作業分担ができる。話す必要がある場合は、Google hangoutなりzoom.inなりで即時につながることができる。

こういったビデオチャットはまだ遅延もあるし、回線が途切れることなどもある。しかし、都市部だけにとどまるかも知れないが、仮に5Gのようなインフラが普及すれば、本当にまるで同じ場所にいるかのようなストレスのないコミュニケーションが可能になるだろう。

そうなってくると、ちょっと古い表現かもしれないが、本当の意味でのノマドワークが可能だ。この連載についても、表題を「旅する技術屋」としているが、実際問題筆者はこの状況の恩恵に強く預かっている人間の一人だ。

私はニューヨークに在住しながら、東京の会社の経営にも関わっていて、ほぼ完全にリアルタイムに東京のスタッフとコミュニケーションしながら細かい判断を行っていたりする。これは5年前でもそこそこストレスになっていたはずで、10年前だったら完全に無茶な話だったはずだが、上記のようなインフラが安定して供給されるようになった現在、あまり違和感なくやっていくことができてしまっている。

そうなるとニューヨークだろうがなんだろうが関係ない。オフィスの外のカフェだろうが、出張先のロサンゼルスの韓国サウナの屋上だろうが、台湾の設営現場だろうが、どこからでも同じクオリティで仕事ができてしまう。こうなると会社に出社して仕事する意味も、定義しづらくなってくる。「家で仕事してるとサボってしまうからみんな出社しよう」くらいの意味合いしかなくなってしまう。

出社はまだしも、打ち合わせのために相手先に出向くようなことは最小限になってきているし、アメリカだとほとんどのミーティングがオンラインで行われる。これはとても良いことで、移動時間を作業時間に充てられ、労働効率が上がる。日本だとまだまだ実際に出向くスタイルが主流で、実際に会うことにこだわる人も多いが、必要のない場合はなるべくオンラインにしないと、効率が悪くて仕方ない。日本全体で対面にこだわっていると、そのうち国力が下がってしまうだろうとすら思う。

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最終更新:5/24(金) 12:10
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