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世界を20分以上駆け巡った謎の地震、驚きの調査報告が発表される

5/24(金) 7:11配信

ナショナル ジオグラフィック日本版

観測史上最大級の海底火山活動を確認、アフリカ東沖

 2018年5月10日、アフリカ大陸とマダガスカルに挟まれたフランス領マヨット島を群発地震が襲った。そのほとんどは小さかったが、5月15日には島がかつて経験したことのないマグニチュード5.8の地震が発生した。

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 群発地震はいまもなお続いている。その隙間を縫うように、2018年11月11日、奇妙な地震が世界を駆け巡り、1万7000キロ以上離れた地震計にも記録された。にもかかわらず、周期があまりに長かったため、揺れを感じた人間は誰もいなかった。

 この不思議な現象に科学者たちは困惑していたが、その原因が最近になってようやく解明されようとしている。マヨット島から東に約50キロ離れた海底で、火山が誕生したというのである。水深3200メートルの海底に出現した火山の高さは800メートル近くあり、直径は広い所で4.8キロと計測されている。これは観測史上最大級の海底火山活動だ。

 フランス国立科学研究センター(CNRS)は、群発地震の震源地を探るため、パリ地球物理研究所のナタリー・フイエ氏とフランス海洋開発研究所のステファン・ジョリー氏が率いる調査船マリオン・デュフレーネ号を現場の海域へ派遣するなど、多方面から調査を進めていた。最新の調査では、2月に設置した6つの海底地震計の回収に成功している。

 データはまだ初期段階で、多くの謎が残されている。現在、調査結果を分析中で、論文はいずれ査読付きの学術誌に投稿される予定だ。だがその前に、調査チームは共同声明で新たな海底火山の誕生を発表し、群発地震との関連についての考えを明らかにした。

 声明には、「新たな発見を踏まえ、フランス政府は今回の驚くべき現象を調査し、理解を深めるためにあらゆる手を尽くしています。また、これによって予測されるリスクを特定し、回避するために必要な対策を講じるつもりです」と書かれている。

 マヨット島の群発地震について調査していた英インペリアル・カレッジ・ロンドンの地震学者スティーブン・ヒックス氏は、この謎の現象に何カ月もおびえてきた島の住民も、これでようやく安心できるだろうと語る。

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