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ティモ・ヴェルナー。「守備」と「眼」で仕掛ける神速ストライカー

5/24(金) 12:06配信

footballista

文 とんとん
編集 澤山モッツァレラ

 16-17シーズン、RBライプツィヒへの移籍をきっかけに本格的なブレイクを果たした、ドイツ人FWティモ・ヴェルナー。それまで所属したシュツットガルトでは持ち味のスピードでゴールを脅かすものの、なかなか結果に結びついていなかった。

 RBライプツィヒ移籍後は毎シーズン2ケタ得点を重ね、今やドイツ代表の常連に。バイエルンやリバプールといったビッグクラブから関心も寄せられる存在となるまでに成長した。

 移籍後のヴェルナーが得点を重ねるようになった要因は、RBライプツィヒの「速攻」をメインとした戦術に、スピードという最大の武器がマッチしたことが大きい。ただし、それだけではない。速攻の舞台を整えるための「守備」と、スペースを見極める「眼」が飛躍的に成長したのである。

速攻に繋がる守備

 RBライプツィヒのシステムは、両サイドハーフが中央に絞った[4-2-2-2]がベースとなる。前線の6人がコンパクトな陣形を保ち、ボールを奪った瞬間に複数の選手が近い距離感を維持したまま駆け上がる。

 このRBライプツィヒのシステムにおいて2トップに求められる守備は、第一にアンカーを使わせない守備である。中央に位置するアンカーを経由されると、選択肢を絞り切れずにコンパクトな陣形を保つのが難しくなるからだ。

 ヴェルナーは、2トップの相方となるユフス・ポウルセンと連係をとり、アンカーへのパスコースを切りながらボールホルダーを追い詰める。この「パスコースを切る守備(=カバーシャドウ)」が速攻における大きなポイントである。

 受け手へのパスコースを切りながらホルダーに寄せるカバーシャドウを行うことで、1人で2人の敵を相手にすることができる。そのためRBライプツィヒでは基本的に、2トップで2CB+アンカーの3人を相手にすることとなる。数的不利を覆すことのできるこの守備は、敵を追い詰めて高い位置でボールを奪うのに一役買っているのだ。高い位置で奪えるほど、ゴールに結びつく確率が高くなる。

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最終更新:5/24(金) 12:13
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