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メイの有力後継候補ジョンソンはヤバい?「合意なき離脱」率25%に

5/24(金) 16:45配信

ニューズウィーク日本版

<メイが遂に辞任して、ブレグジット強硬派のジョンソン前外相が次期首相になれば、イギリスはますます厄介なことになる可能性が高い>

ブレグジットをめぐる混乱でテリーザ・メイ英首相の政治生命はほぼ終わったようにみえる。メイ辞任後の後継候補は、首相就任を生涯の野望としてきたボリス・ジョンソン前外相だ。ドナルド・トランプ米大統領とも仲がいいことで知られる。

昨年7月にメイのEU離脱協定案に反対して外相を辞任したジョンソンは、保守党の中では最有力の次期首相候補で、ブックメーカー(賭け屋)でも一番人気だ。上流階級出身でロンドン市長の経験もある。変わり者で親しみやすく、イギリスの独自性を体現する政治家だが、それだけにEUに対する恨みは強く、「合意なき離脱」も辞さない強硬派だ。

ジョンソンが次期首相として浮上したことを受けて、米証券JPモルガンは5月21日、「合意なき離脱」の確率を15%から25%へ引き上げた。

批判勢力からすれば、ジョンソンは恥知らずで他人に流されやすく、失言まみれで権力欲が強いだけの日和見主義者だ。トランプにとっては、本人が昨年7月のイギリス訪問の際に何度も強調したように、「良い英首相になる」友人だが。

5月23日から投票が始まった欧州議会選では、保守党は惨敗すると予想されている。EU残留を支持する有権者も、EU離脱を支持する有権者も、他党へ逃げてしまったのだ。

<「ブレグジット党」が躍進>

保守党と労働党というイギリスの2大政党から支持をごっそり奪い取ったのは、ポピュリスト政治家ナイジェル・ファラージが今年1月に結成した「ブレグジット党」だ。より強硬なブレグジットを掲げ、生温いブレグジット案に不満な有権者の支持を集めた(労働党は、ブレグジットに対する賛否をあいまいにして支持を失った)。

欧州議会選に先立って調査会社イプソスモリが実施した世論調査によると、支持率がいちばん高かったのは35%のブレグジット党で、自由民主党が20%、労働党が15%、緑の党が10%、保守党が9%だった。

欧州議会選で、もしブレグジット党が大勝すれば、欧州議会でイギリスの最大勢力となる。ファラージの目標は、英議会と保守党に圧力をかけて、イギリスをできるだけ早くEUから離脱させることだ。

メイの離脱案は3度にわたって議会で否決され、期限がきてもブレグジットを果たせないまま先延ばしになっている。最新のスケジュールでも今年10月31日までに離脱案が可決しなければ、イギリスはEUとの協定なしの「合意なき離脱」に陥ることになる。

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最終更新:5/24(金) 17:22
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