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空は究極のバリアフリー!車イスで空を飛ぶ

5/24(金) 16:11配信

旅行読売

 「車イスで空を飛ぶ」。山形バリアフリー観光ツアーセンターに相談すれば、そんな旅が実現する。
 同センターがある南陽市の南陽スカイパークは、全国有数のハンググライダー、パラグライダーのフライトエリアだ。ここではパラグライダー用車イスを常備し、足の不自由な人もインストラクターと一緒にフライトができるのだ。
 山形県ではパラグライダーをはじめ、最上川の舟下り、かみのやま温泉での山歩き、果物狩りなど、障がい者が体験できるアクティビティが増えている。そうした活動を推進しているのは、同センター代表理事の加藤健一さん。観光の中でも体験を重視しているのは、自身の経験に基づく強い信念があるからだ。
 加藤さんは21歳の時に筋ジストロフィーを発症。全身の筋肉がしだいに衰えていく病に侵されながらも懸命に仕事を続けたが、車イス生活になって引きこもりがちになった。しかしこの時、「一番のバリア(障壁)は自分の心だ」と気づいたという。
 「心があきらめていたら何もできません。障がい者、特に生まれつき障がいのある子どもたちは、健常者に比べてレジャーやスポーツを体験する機会が圧倒的に少ない。自分の気持ちしだいで可能性は無限に広がるということに気づいてほしい」と話す。車イスでパラグライダー体験をした人は「今まであきらめていたことが全部できるような気がする」と話したそうだ。

 同センターでは、旅行プランに合わせて、宿泊施設や介助タクシー、入浴介助の手配やツアーの企画なども行っている。また、車イスに装着すると人力車のように動きやすくなる「JINRIKI QUICK」などの福祉用具も有料で貸し出している。
 山形県は全市町村に温泉施設があり、同センターの監修でバリアフリー対応にした宿も多くある。どんな旅がしたいかを相談して、山形の旅を楽しんでほしい。

文/中元千恵子 
写真提供/山形バリアフリー観光ツアーセンター

問い合わせ
山形バリアフリー観光ツアーセンター
電話0238・20・6125/FAX0238・20・4703/南陽市若狭郷屋589-2/10時~17時/木曜休

最終更新:5/24(金) 16:11
旅行読売

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