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グーグルが「ユーザーを手助けする企業」というメッセージを打ち出した意味

5/24(金) 12:32配信

WIRED.jp

大手テック企業による寡占や個人情報の利用などが問題視されるなか、グーグルが「ユーザーを手助けする企業」というメッセージを打ち出してきた。開発者会議「Google I/O 2019」で発表された新しい製品やサーヴィスの方向性は変わらないが、あくまでユーザーを「助ける」ことを主眼に置くのだという。こうしたメッセージに込められた意味について考察する。

利便性を高めることの意味

グーグルはこれまで21年にわたり、世界の情報を整理するという壮大な野望に取り組んできた。ところが、開発者会議「Google I/O 2019」で最高経営責任者(CEO)スンダー・ピチャイの口から出てきたのは、もっと謙虚な言葉だった。グーグルはただ「手助けをしたい」だけなのだという。

コーポレートメッセージとしては悪くない選択だろう。巨大テック企業が絡んだ不祥事が相次ぐなか、お決まりの大胆なフレーズでは悪役に見えてしまう。

テクノロジーの世界では、「破壊的」は他人にリスクを押し付けることを意味する。「便利」はテック企業によるデータ収集を伴い、「人工知能(AI)による変革」はアルゴリズムの支配を招くことを消費者は学んだのだ。「ちょっと手伝いましょうか」という申し出なら、断られずに済むかもしれない。

方向性は同じでも宣伝文句が変わった

壇上で次々と発表されていく製品やサーヴィスは、実際には機械学習と大量のデータの結合というここ数年のグーグルの方向性を踏襲したものにすぎない。違いはその宣伝文句だけだ。ステージに立つ経営チームの面々は一様に、グーグルはユーザーの求めに耳を傾けると強調した。

例えば、スマートフォンの新しい字幕機能では再生中の動画に字幕が付くようになったことで、電車に乗っているときや会議中でも音声なしで動画を楽しめるようになる。テック企業が新しいテクノロジーを紹介するときにもち出す大げさで特殊な状況ではなく、誰にでもわかるシナリオだ。

エンジニアリング担当副社長のスコット・ホフマンは、Google アシスタントの進化についてこう語った。「ポケットの中にグーグルのデータセンターがある」ようなもので、テキスト送信や写真を探す、連絡先を検索するといったことがすべて音声コマンドだけで完結するようになるという。

カメラを使った検索機能「Google レンズ」も新しくなった。スマートフォンのカメラで標識などのテキストを読み取れば、そこに書かれていることをそのまま、もしくはほかの言語に訳して読み上げてくれる。電話予約代行機能「Duplex」は、今後はウェブ予約にも対応する。ネットでのレンタカー予約のような面倒なことでも、AIに任せられるようになるのだ。

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最終更新:5/24(金) 12:32
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