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オルタナ右翼を拡大させた「インターネット・ミーム」の不穏な存在感

5/24(金) 11:01配信

現代ビジネス

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オルタナ右翼や白人至上主義者たちは自分たちの思想を伝播・拡散するために、インターネット上の「ミーム」を使う。単なる「OK」を表すはずだったハンドサインはいつの間にか白人至上主義を暗示する記号に書き換えられ、カエルのキャラクターはオルタナ右翼の象徴に祭り上げられていた――。5月26日に新著『ニック・ランドと新反動主義 世界を覆う〈ダーク〉な思想』を上梓する木澤佐登志氏によるネットの暗闇を縫うレポート。
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モスク銃撃事件のライブ動画に現れたミーム

 ニュージーランド・クライストチャーチで今年の3月15日に起きたモスクの銃撃事件はまだ記憶に新しい。100人以上が死傷した凄惨極まりない今回の事件では、実行犯のオーストラリア人ブレントン・タラント容疑者(28)が殺戮の様子をライブストリーミングしていたという事実もメディアで多く取り上げられた。

 タラント容疑者はフェイスブックでライブストリーミングを行い、動画はのちに削除されたものの、またたくまにネット上に拡散された。とりわけツイッターやユーチューブ等で繰り返し動画が拡散された他、中には各国の主要メディアまでもが動画の一部または静止画を掲載するケースも見られた。

 犯人のタラントは、犯行の直前に英語圏の匿名掲示板8chanにおいてライブストリーミングの宣伝と、自身の極右思想をまとめたマニフェスト「The Great Replacement(大いなる交代)」へのリンクを貼っていた。加えて、自身のメッセージをミームを介して広めてほしい旨を掲示板の住人たちに呼びかけていた。

 「皆の役目は僕のメッセージを広めることだ。君たちがいつもやっているように、ミームを作って糞書き込み(Shitposting)をしていってほしい」(8chanへのタラント容疑者の投稿より)

 ミーム(Meme)とは、元は進化生物学者リチャード・ドーキンスが著書『利己的な遺伝子』(1976)の中で提唱した用語。遺伝学の観点から、文化における情報の伝播や自己複製の現象を説明するのがドーキンスの狙いだ。だが現在では、ミームといえばインターネット・ミーム、すなわちネットスラングやテンプレ(定型)のことを指すのが一般的になっている。

 ミームは現在のインターネット文化を形作っている重要な要素だ。しかし一方で、ミームには政治的かつダークな面もある。過激な思想を持つオルタナ右翼や白人至上主義者が、自分たちの思想を伝播させるためにミームという形式を利用しているのだ。

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最終更新:5/24(金) 11:01
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