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2勝7敗とロッテに苦戦のホークス。要因は「甲斐を知り尽くすコーチ」か。

5/24(金) 7:01配信

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 今年、ソフトバンクがすっかりロッテにカモられている。

 故障者続出の中でも昨季日本一の底力で現在パ・リーグの首位を堅守しているにもかかわらず、なぜかロッテに苦戦の連続なのだ。

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 今季の対戦成績は2勝7敗。パ・リーグ5球団相手で唯一負け越している。

 劣勢の要因は何か。まず、打てていない。ここまで9試合で計28得点でも少ないのだが、4月7日は11対1での圧勝だった。この対戦を除けば8試合17得点となり、1試合平均でほぼ2得点にしかならない。

 なかでもZOZOマリンで戦った4月16日、17日は2試合連続完封負け。翌日も2対5で敗戦だったから、あの3連戦では2得点しか奪えなかった。

 ソフトバンクは故障離脱した柳田悠岐の穴をモロに感じていた時期だ。しかし、この3試合をもがき苦しんだからこそ、首脳陣は次の西武戦から3番・今宮健太という大胆な策に打って出ることが出来たのだ。その後の好調を考えれば、決して悪いばかりではなかった。

近年はロッテに勝ち越していた。

 直近の3連戦(5月10~12日)の際には、工藤公康監督を囲んだ取材の中で「苦手意識は?」との問いがついに飛んだ。当然ながら肯定する答えが返ってくるはずはない。ただ蓋を開ければ、本拠地で戦ったここでも1勝2敗と苦杯を喫した。これで今季3カードすべて負け越しだ。

 それでも、たしかに工藤監督の考えは分からなくもない。近年のソフトバンクはロッテを相手にそれなりの好相性を誇っていた。

 工藤監督就任以降の過去4年の対戦成績を挙げても、

 2018年……15勝9敗1分

 2017年……18勝7敗

 2016年……16勝8敗1分

 2015年……15勝10敗

 と毎年大きく勝ち越している。

気になる元コーチたちの存在。

 ただ、もしかしたらいつの日か……との予感を一度は誰しもが抱いたはずだ。

 近年のロッテはソフトバンクで指導者経験のある人材をコーチに数多く登用している。

 ・鳥越裕介(2007年から2017年、ソフトバンクで二軍監督や一軍内野守備・走塁コーチ等。2018年からロッテで一軍ヘッドコーチ)

 ・的場直樹(2013年、ソフトバンクでスコアラー。2018年からロッテで一軍戦略兼バッテリーコーチ)

 ・清水将海(2012年から2017年、ソフトバンクで一軍バッテリーコーチ等。2018年からロッテで一軍バッテリーコーチ)

 ・吉井理人(2015年、ソフトバンクで一軍投手コーチ。2019年からロッテで一軍投手コーチ)

 その効果がついに現れてきたのか。

 特に鳥越コーチが移籍したことを嘆いたタカファンは多かった。指導は厳しくて、ちょっと毒舌。だけど、そこには必ず「愛」があった。一人前のプロ野球人として、ひとりの人間として選手と向き合い、成長の為に共に歩む姿と熱意はファンにも伝わるほどだった。

 鳥越コーチが就任して以降のロッテは、ベンチの声の大きさが増しているように感じる。もともと「和」を大切にするチームだったが、その一体感はより強固になったのではなかろうか。

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最終更新:5/24(金) 8:01
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