ここから本文です

「大人計画」出身の矢本悠馬が 演じてきた愛すべきキャラを語る

5/24(金) 17:00配信

CREA WEB

共演者を悔しがらせる“純粋に悪”のキャラ

――そして、ドラマ「賭ケグルイ」で演じられたギャンブル学園に通う、暴力的で残忍な生徒・木渡。先ほどの肉まんくん以上に、原作のヴィジュアルとは違いながら、今回も原作者のお墨付きをもらうほどのハマリ役になりました。

 役を演じるうえで、毎回ハマらなきゃいけないとは思っていますが、いつも自分とかけ離れた役ばかりで、「どうしたらいいんだろう?」という戦いの連続ですからね(笑)。木渡に関しては、どういうアプローチで、どういう怖さで仕上げたら、「賭ケグルイ」という作品に生かせるかと考えましたね。“生まれたときから、純粋に悪”という設定を勝手に作って、『ダークナイト』のヒース・レジャーや『レオン』のゲイリー・オールドマンの手振りや顔つきを意識しました。現場では盛り上げ隊長として、ほかの俳優を悔しがらせ、憧れさせてナンボだと思ってやっているだけです(笑)。

――ドラマ「Season1」における木渡の主役回では、これまでほかのキャラも登場していたオープニング映像をジャックしてしまいました。

 自分の回が神回になれば、役者として成功だと思っていましたが、あのオープニングは休憩中、ごはん食べていたときに監督から「木渡だけの別ヴァージョンも撮ってみよかー?」と言われて、何も決めずに自由にやらせてもらったんです。それで、監督に「俺の主役回は、これだけでいいんじゃないですか?」と冗談で言ったら、ホントにやってくれて! これは、今までの役者人生で、いちばん嬉しかったことかもしれません。

家族とともに立ち向かう30代の壁

――そこまでの人気キャラだけに、今回の『映画版』にも続投することに対するプレッシャーはありましたか? 

 自分のなかでは「Season1」で、完全燃焼してしまった部分もあったので、そこにプラス要素を加えるのはプレッシャーでした。だからこそ、登場シーンは今までとはまったく違ったアプローチにしましたし、そこからの復活劇が見せ場かもしれません。また、クライマックスの戦闘シーンでの(早乙女)芽亜里との掛け合いで、優しさはなくても戦友になり、いつの間にか恋愛感情も芽生えてるんじゃないの? と思わせるアドリブ芝居をやらせてもらいました。あのシーンは好きですね。

――今年はドラマ「トレース~科捜研の男~」で演じた刑事役も印象的でしたが、29歳を迎えるにあたり、将来の目標・今後の展望などを教えてください。

 30代が俳優の中でいちばん大切なとき、本番だと思っています。新人でもベテランでもなく、ふるいにかけられていきますから。その戦い次第で、自分の将来が決まるといっても過言ではないので、より腕を磨いていかなきゃいけない、と毎晩寝る前に思っています(笑)。でも、幸運なのは今度、子どもが生まれるんですよ! 自分の力だけじゃ、その戦いに負けちゃうかもしれないけれど、家族がいるから心の持ち様が違う。今まではビビッて、できなかったこともできると思うし、それによって、30代を乗り越えられると思います。それで、矢本悠馬を観て、役者を始める人が出てきてくれたら最高ですね。

2/3ページ

最終更新:5/24(金) 17:00
CREA WEB

記事提供社からのご案内(外部サイト)

CREA

文藝春秋

2019年8・9月合併号
7月5日発売

定価820円(税込)

日々のごはんのお取り寄せ。

坂口健太郎/実力派の日用品リスト
私の好きな韓国紹介します! etc

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事