ここから本文です

教育虐待避けたいなら「親の夢」を子に託さないで

5/24(金) 12:00配信

日経DUAL

近年注目されているのが、わが子に過剰な期待と負担をかけ、結果として子どもの心を傷つけてしまう、いわゆる「教育虐待」です。この連載では、子どもを思う、よい親だからこそしてしまう恐れのある「教育虐待」について、マンガを通して考えていきます。東京成徳大学教授で臨床心理士の田村節子先生の解説と併せてお読みください。

【関連画像】親の青春時代

●エピソードvol.2 子どもの夢は誰のもの?

 母親は子どもが自分から生まれてきたということから、無意識に、自分と子どもがつながっているように思う傾向があります。その結果、子どもに自分がなしえなかった夢を託してしまいがちです。子どもを自己実現の手段にすることで、自分が満たされようとするのですね。これを「未完の行為」と呼びます。「未完の行為」を強いられる子はどのように育つと思いますか?(節子先生)

目標は達成しても、やりたいことが見つからない

 思春期になり、親のことを他者と見て自立することができた子は、自分で決めた目標に向かっていくことができます。しかし、親に喜んでほしいと思って、親に押さえつけられても言われるがままにやってきてしまう子もいます。そうなると、目標(親の夢)を達成した後、「自分がない」ことに気付き、目標のない青春を送ることになってしまいます。医学部に限らず、日本の大学にはそんな学生が増えています。親は自分がやり残したことがあるのなら、いくつになっても自分が挑戦すればよいのではないでしょうか。そんな親の姿こそが、子どもの人生のモデルになります。(節子先生)

田村節子

東京成徳大学心理・教育相談センター長・教授、臨床心理士、学校心理士スーパーバイザー

筑波大学大学院出身。博士(心理学)。3人の男の子を育てながら、長年、小中学校のスクールカウンセラーとして活動。親と教師が一体となって子どもを援助する“チーム援助”を提唱している。カウンセリング活動の過程で開発した「石隈・田村式援助チームシート」は、全国の教育現場で活用されている。多くの親子の悩みに触れるうちに発見した子どもの自立を促進する・促進しにくい親と子の関わり方の法則「親と子が幸せになるXとYの法則」はテレビでも話題に。著書に『親と子が幸せになる「XとYの法則」』(ほんの森出版 )など。

取材・マンガ/オオスキトモコ

最終更新:5/24(金) 12:00
日経DUAL

記事提供社からのご案内(外部サイト)

日経DUAL

日経BP社

働くママ&パパに役立つノウハウ情報サイト
小島慶子さん、岸谷香さんなど著名人コラム
保育園検索や共働き夫婦のノウハウも提供
大好評!共感マンガ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事