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フォロワー150万人超 「丸く尖る」インフルエンサーの極意

5/24(金) 6:00配信

日経クロストレンド

「50人のコアファン」を最初につくる

原田 ゆうこすさんが若者に受けている理由は、「モテるため」「ぶりっ子になるため」の情報を発信していることだけではない気がしています。

ゆうこす SNSで思ったことを正直に発信したり、自分でコスメブランドを作ったり、ライブコマースにも力を入れるなど、失敗を恐れず、果敢に挑戦していることでしょうか。10代、20代の頃って経験が少ないこともあり、失敗も挑戦も怖いと尻込みしてしまう人が多いと思います。私のように旗を振りかざして行動している人は、100人中1人いるかいないか。だから、そんな私の姿を見て、「楽しい」「勇気をもらった」と共感してくれている。

 アイドルからニート生活という、他の人にはない振れ幅の人生を経験した今の私にとって、失敗は全く怖くないんです。よく言われることですが、失敗は改善できればむしろ自分にとってプラスになります。失敗も含めて私のすべてをさらけ出し、みんなを巻き込んで仲間として一緒に頑張ろうと言い続けました。そして気が付いたらフォロワーが150万人以上にふくらんでいた、そんな感じです。

原田 ゆうこすさんのように積極的に旗を振りかざして影響力が増すほど、アンチも増えてくるのでは?

ゆうこす 実は、現実はその逆です。フォロワーが増えるほど、アンチから叩かれることも減ってきています。一番の要因は、最初にコアなファンを作れたことです。一般的にインフルエンサー志望の人は、スタート時にライトなファン層を増やすことから始めがち。しかし私は真逆で、最初に自分をさらけ出して、私の思想も何もかもすべてをひっくるめて応援、共感してくれる人を50人作ろうと決めました。そうやって自分でパイを小さくすると、芸能人としては「落ちたな」と思われるかもしれません。ですが、私はとにかく仲間が欲しくて吹っ切れていたので、気持ちはとてもポジティブでしたね。

 50人のコアなファンがフォロワーになってくれると、やがて興味深い現象が起き始めました。アンチが誹謗中傷コメントをしようものなら、その50人がまるで「塀」のごとく、守ってくれるようになったのです。あっという間にアウェイの空気感ができて、アンチは去ります。つまり、最初にコアなファンで固めることで、健全なコミュニティーを作れたんです。

原田 非常に戦略的ですね。他にSNS上でコミュニティを作るために注意した点はありますか?

ゆうこす 「丸く尖る」ことですね。SNS上で影響力を持っている人って、他人を攻撃して尖っているケースが多い気がします。確かに、いろんなところに喧嘩を仕掛けて尖る姿に共感させてコミュニティの熱量を高める方法もあります。ですが、私は誰のことも傷つけず、自分の個性を際立たせることに集中しています。私なりの表現ですが、これが「丸く尖る」ということです。

 誰かが攻撃してきても、こちらは反撃しません。そうすると、一方的な攻撃に対しては「ダサい」という雰囲気がSNS上で生まれます。丸く尖ってからは、ネットで叩かれることも減ってきていますね。

高橋 学

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最終更新:5/24(金) 6:00
日経クロストレンド

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