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マツダがフォードから得たもの、学んだこと

5/24(金) 17:00配信

日経ビジネス

木谷:フォードには、この分野をやるためだけにドクター(博士)を集めたチームがあって、すごい研究所もあってね。

――やはり、最大手の一角だけあって。

木谷:そうそう。フォードの研究所や開発部門と交流して、コリレーション(変数の間の相関関係の強さを測定すること、この場合は、シミュレーション結果と実験の整合性)の精度をどうやって上げたらいいかとか、彼らのCAE(Computer Aided Engineering)のソフトを買って、自分たちの開発に入れたりもした。

 2000年から2010年ぐらいまでは、結構フォードとそういうことがありましたよ。だって、技術開発のリソースは彼らのほうが圧倒的に多いから。

――それはそうですよね。

木谷:あと、ワークステーションとかの購入では大変助かりましたね。規模のメリットを活かした「フォードプライス」でしたから。

――ボリュームディスカウントが効く。

木谷:これは、グループを離れると「マツダプライス」にあっという間に戻りましたけど(笑)。

●研究開発の規模感は数十倍

――あ、シビアですね、そういうものなんですね。

木谷:それはさておいて、フォードの研究所にはこの分野の権威の素晴らしいドクターがおられて、たくさん教えてもらいました。そういうことがなかったら、シミュレーションの精度が上がるのにもっともっと時間がかかっていたでしょう。

 今は我々もそれなりの人員、資金を投じていますが、当時はフォードのレベルと比べたら、デジタル関連の研究開発の規模感は10倍……じゃ効かなかったと思います。感覚的には数十倍くらいかな。

――なるほど。そうなるとさぞ「目から鱗」の話がたくさんあったんでしょうね。

木谷:目から鱗?

――はい、リソースにそれだけ差があれば「そうだったのか!」と思うような知見が。

木谷:いえ、そんなことは全然ないですよ。

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最終更新:5/24(金) 17:00
日経ビジネス

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