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京都の世界遺産にレジェント級のビンテージカーが集結──一生モノの思い出になるコンコルソ・デレガンツァ京都

5/25(土) 8:12配信

GQ JAPAN

ベスト・オブ・ショーは檄レアなランボルギーニ

場所、審査員はすでに超一流。あとは主役のクルマ次第、というわけで、世界的に有名なコレクターであるコッラード・ロプレスト大会委員長と委員会のお眼鏡にかなった素晴らしい名車たちが今年も世界中から集まった。コンクールのメインテーマは“ザガートの百周年”と“ランボルギーニ・ポロストリコ”。イタリアの名車を中心に50台近くの出品があった。

眼福だったのはなんといっても世界中から集まったザガートの作品群だろう。1930年代の戦前アルファロメオから2018年の最新アストンマーティンまでなんと25モデルが集結。フィアットやランチア、アバルト、アルファロメオをベースとしたお馴染みのザガートたちに混じって、ローバーやポルシェといった珍しいザガートモデルも見える。

なかでも激レアだったのがアメリカからやってきた1965年式ランボルギーニ350GTZで、2019年の2大テーマにふさわしく“ベスト・オブ・ショー”を勝ち取った。筆者などはこの個体を日本で見ることができただけでシアワセな気分になったものだ。

ランボルギーニのポロストリコ(クラシックモデル)も充実していた。今回は少し新しい世代のディアブロまで参加資格があったため、二条城ではいっそうランボルギーニらしい世界観が展開されることに。

その前週に岡山でラリーツアーを共にしたばかりのミウラSVはランボルギーニ’63-‘71のクラスウィナーとベストランボルギーニを獲得したし、友人が所有するオレンジのカウンタックLP400もまた’72-’85クラスウィナーとCHAPAL賞を穫っている。もっともこの2台、日本ではすでに有名過ぎる個体だ。そろそろ別の素晴らしいクラシックランボにも出てきて欲しいもの(日本にはまだ見ぬ素晴らしいランボルギーニが沢山あるのだから)。

日本のクルマ文化もいよいよ本物

ビンテージカーコンクールは純粋に名車の美しさやエレガンス、物語性を競うイベントであると同時に、クルマ好きの社交サロンでもある。そのため、この手のコンクールには展示イベントのほかに様々なアトラクションが用意されるのが常であり、それがまたエントラントの楽しみのひとつにもなっている。

今回もまた京都らしい“お楽しみ”が用意されていた。たとえば土曜日の夜に開催されたガラディナーだ。京都市長主催という形式で行なわれたもので、場所はなんと京都五山一位にして世界遺産の天龍寺。エントラントは主催者側の用意した和装で出席するという趣向が凝らされていたから、特に海外からの参加者は楽しかったに違いない。精進料理には驚いたかもしれないけれど!

また、昨年からコンクールのあとに“ツアー・デレガンス”という新しい試みも始まっている。せっかく京都まで持ち込んだ愛車を展示だけで終わらせるのはもったいないと企画された“走るコンクール”だ。

今回のイベントでザガートの百周年を記念する限定クロノグラフを発表したショパールと主催者が用意してくれたアルファロメオSZ(ES30)を駆って、ボクもツアー参加者とともに四国は香川県まで旅をした。ベスト・オブ・ショーのランボルギーニ350GTZをはじめ名だたるビンテージカーたちが連なって走る様子をSZのコクピットから眺めつつ瀬戸大橋を渡った。あの感動の体験は、一生の思い出になりそうである。

ビンテージカーが主役の世界的なコンクールがこうして登場し、ラフェスタミッレミリアに代表されるラリーイベントやサーキットも盛んで、オークションも開催されるようになってきた。日本にもクルマ趣味がひとつの文化として認められる時代がいよいよやってきた。

文・西川 淳 写真・コンコルソ デレガンツァ京都 2019実行委員会 編集・iconic

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最終更新:5/25(土) 8:12
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