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セルジュ・ニャブリ。最大の武器は 「後出しジャンケン」にあり

5/25(土) 22:43配信

footballista

文 とんとん

 バイエルンの右ウイング、23歳セルジュ・ニャブリの評価がうなぎ登りだ。

 彼が注目を浴びるきっかけとなったのが、2016年のリオ五輪だ。それまでイングランドで思うような活躍ができなかったニャブリは、この大会で吹っ切れたかのように得点を量産。決勝でブラジルに敗れたものの6得点で大会得点王を獲得、ドイツの準優勝に大きく貢献した。勢いそのままに移籍先のブレーメンでもシーズン2ケタ得点を挙げ、とんとん拍子にバイエルン加入が決まった。

 17-18シーズンは、ホッフェンハイムへローン移籍。ウイングを採用しないユリアン・ナーゲルスマン監督のシステムの下、慣れないインサイドMFや2トップの一角を務めることとなったものの、ここでも2ケタ得点を挙げる活躍を見せた。

 ここ3シーズン、毎年別のチーム・監督の下でプレーしているニャブリは、その時々で与えられた役割に柔軟に対応してきた。彼の持つ柔軟性は、「与えられたタスクに対応する」だけではなく「状況に応じたプレーを選択する」という意味でも優れており、相手の出方に応じた「後出しジャンケン」は彼の最大の武器となっている。

 現在のバイエルンの戦い方は、非常にシンプル。サイドを起点に少ない人数で攻撃を組み立て、抜け出したサイドアタッカーや中央に君臨するロベルト・レバンドフスキにボールを送り込んでゴールを奪うパターンがほとんどだ。そんなバイエルンを率いるニコ・コバチ監督の下でも、 ニャブリ はその特徴である柔軟性を遺憾なく発揮している。

武器を使い分ける「柔軟性」が最大の特徴

 彼の武器は、爆発的なスピードだ。一瞬にして敵の背後を突く彼のスピードはディフェンダーに脅威を与える。ディフェンダーにとって最も怖いのは裏を取られることだ。裏を取られたら最短最速でゴールを陥れられてしまうため、最大限の注意を払う。

 裏への抜け出しを警戒してラインを上げてこないディフェンダーに対しては、手前で受けてドリブル突破を仕掛ける。縦にも中にも進出できるスピードに乗った彼のドリブルを1 vs 1で止めるのは至難の業だ。

 これらの武器を実装している時点で非常に危険なプレイヤーと言えるが、ニャブリの真に恐ろしいところは、これらの武器を使い分ける「柔軟性」である。多くの場合、ドリブル突破を武器にするウインガーは足下で受けるプレーを好む。逆に、裏へ抜けるスピードを武器にする選手は足下やライン間ではそれほど受けたがらない。

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最終更新:5/25(土) 22:43
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