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セルジュ・ニャブリ。最大の武器は 「後出しジャンケン」にあり

5/25(土) 22:43配信

footballista

右ウイングとしての課題

 彼の右ウイングとしての課題は、カットインからの左足シュートの精度だ。

 彼の右足のシュートは、非常に鋭く強烈だ。左サイドでの起用の場合、右足でファーサイドに巻いたシュートも得意としており、リオ五輪ではこの形で得点を重ねている。2019年3月に行なわれたオランダ代表との試合では、現在世界トップクラスのディフェンダー、フィルジル・ファン・ダイクのマークを嘲笑うかのように見事な得点を挙げている。

 しかし、バイエルンで与えられているポジションは右ウイング。その場合、カットインからシュートを放つためには左足を使うこととなる。彼の左足のシュートは鋭さこそ備わっているが、精度は幾分劣る。

 上がってくるキミッヒを使ったり、ワンツーで背後に抜けだしたりと複数の選択肢を持つニャブリだからこそ目立ったアラとはなっていないが、ゴールという定量的な成果を挙げるうえで、今後の課題となるだろう。

 セルジュ・ニャブリは、状況に応じて適切な出し手を選択する判断力・柔軟性に優れたプレーヤーだ。彼の持つ1枚1枚のカードは強力であり、だからこそ柔軟性が際立つ。

 逆もまたしかり。彼は今後、バイエルンを、ドイツ代表を、ブンデスリーガを背負って立つウインガーとなる可能性を秘めている。だからこそ、バイエルン右ウイングの前任ロッベンをはじめとするスピード自慢の選手が悩まされた筋肉系のケガには十分注意してほしいところだ。

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最終更新:5/25(土) 22:43
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