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デジタル系体育会? PwCコンサル、文系も鍛える「デジタル筋トレ」

5/25(土) 6:10配信

NIKKEI STYLE

《連載》人事を変えるテクノロジー

大学生の就職先として人気が高い外資系コンサルティング会社は、人材を鍛えに鍛えて仕事力を伸ばすので有名だ。そのために最新のテクノロジーを人事に利用する「HRテック」をどう取り入れているのか。PwCコンサルティングの佐々木亮輔パートナーに実際の使い方や今後の課題を聞いた。

■仕事ぶりの評価とフィードバック、スマホですぐに

――HRテックをどう使っていますか。

「人事評価、人材育成・eラーニング、データを人事に生かす、という3つの分野で3つのシステムを使っています。このうち人事評価で使う『スナップショット』と、人材育成の『デジタル・フィットネス・アセスメント』の2つは、PwC米国法人で開発したのを改良したもので、3年ほど前から日本のすべての部署で使っています」

――人事評価システムの仕組みは?

「スナップショットは、上司などの評価を素早く本人に伝え、パフォーマンス向上に役立てるのが狙いです。コンサルタントの評価は通常、担当するプロジェクトが終わったところでしてきました。ところが、1~3カ月で終わるプロジェクトもあれば、1年以上かかるのもあり、評価やフィードバックが適切な時機を逃す可能性があったのです」

「新システムでは1週間から数週間の単位で機会をとらえ、素早く評価できます。たとえば、顧客へのプレゼンテーションが終わった後、上司が『先ほどの提案は、内容が具体的で顧客との関係構築にも役立つものだった』などと評価するのです。評価の軸としては『リーダーシップ能力』『ビジネス感覚』など5つあり、上司はそれぞれの軸で点数をつけ、フィードバックを入力します」

「上司の評価は、スマートフォンを通じてすぐ確認できます。『この軸は評価が高いけれど、この部分は足りない。次は気をつけよう』というように、仕事への取り組み方を改善できるのです」

■デジタルを使いこなす スキルと心構えを強化

――人材育成のシステムは、名前に「フィットネス」と入っています。

「デジタル・フィットネス・アセスメントは、個人のデジタルリテラシーを上げる『筋トレ』なんです。スマホのアプリを通じ、ビデオや記事などを教材にして手軽に学んでもらってデジタル力を高めます」

「まずスマホで質問に答えていき、デジタル習熟度を測ります。組織内での順位も分かります。その結果を基に個人向けの学習コースを提案します。学習のレベルだけでなく、忙しさなどに合わせてさまざまなコースを選べます。たとえば『週20分程度のレクリエーション型』とか、『週60分のオリンピアン(オリンピック選手)型』といった具合です。レベルが上がったら、次のコースに進みます」

「これからの時代は『デジタルが苦手』とか、『文系だから不要』という言い訳は通じません。統計や数字を扱うスキルだけでなく、デジタルに対する前向きな価値観や態度、常に最先端を勉強しようという姿勢も求められます。そうした心構えや行動パターンも能力分析に組み入れ、伸ばせるようにシステムを設計しています」

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最終更新:5/25(土) 6:10
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