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『白い巨塔』岡田准一が考える、人々を魅了する“財前五郎”の奥深さ 「人間の面白さが詰まっている」

5/25(土) 12:10配信

リアルサウンド

「鏡のように反射していくお芝居」

ーー松山ケンイチさん演じる里見は財前の親友でありライバルでもあるという大事な人物です。過去にも共演していますが、どんな印象を持っていましたか?

岡田:映画『関ヶ原』でワンシーンだけ一緒にやらせていただいた時、すごく楽しくて。細かい芝居をするし、設定にあわせて衣装の袴をちょっと短くするとか、誰も気づかない、100人いたら100人気づかないようなところまで細かい(笑)。今回も距離感とかが絶妙でしたね。テレビドラマだと立ち位置の取り方が決まっているものなんですが、僕たちは守らないから(笑)。松山くんが動いたら、僕はこっちに動いて、とか、距離感の取り方が楽しかったです。

――里見と財前は対照的な役柄ですが、演技をする上で意識したことはありますか?

岡田:松山くんがいろいろと調整してくれました。僕は、押していくというか、圧が強い役でもあるから、「こうした方がいい」というのがはっきりしていた。僕のやることを受けて、松山くんが動く、みたいな鏡のように反射していくお芝居を作り上げていきました。面白いですよね、どんどん変化していって、最後のほうは同じ医師として自分の病気について語るシーンもあるんです。悲しさをこえた部分で医師として2人で話す。作品を通して、里見と財前の関係性を探していった感じでした。最後の最後のシーンで、財前が「里見は自分のことをこう思ってたんだ」と気づくことができたから、そう終われたのはよかったなと。

ーー岡田さんは今回初の医師役でもあります。

岡田:楽しかったです。知らない単語が山ほど出てきて、いくら勉強しても詳細までは知ることができないから、手放している部分はたくさんあるんですけど、そこをどう埋めていくか。裁判のシーンは動きようがないので大変なのですが、オペはいろいろできたと思います。財前はスキルがすごすぎてミスがないので、どうリズムを作っていくかを考えました。普通だと、ミスしたり悪化したりして緊迫感を煽っていくのかと思うのですが、財前は完璧にできちゃうから(笑)。

ーー演技にもリズムがあるんですね。

岡田:東教授(寺尾聰)が落ち着いた手術シーンを撮っているので、僕はもうちょっとテンポをあげようかなと考えました。例えば、「開けてくれ」「始める」と台本に書かれていたら、その間に「裏から回す」「あげろ」「もっと開け」とか、グイグイ攻めるような指示だしを入れて、生っぽくしていくというか。ちなみに手術が終わった後に手袋を「パンッ」と飛ばすんですけど、それは指導してくれた医者の方の話を聞いてやってみたら、みんなが笑ってくれたから採用されたシーン(笑)。なので、まずは東教授を見て、みんなの話を聞いて、周りを見て、演じ方を変えることはありましたね。

nakamura omame

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最終更新:5/25(土) 12:10
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